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シュッピン Research Memo(6):AIによる顔認証本人確認サービスなどでも成果を残す

注目トピックス 日本株
■主な活動実績

シュッピン<3179>は、ECの成長をさらに加速するため、今後コストの膨らむ以下の3つの部分に先に仕組みの導入を進めており、一定の成果をあげることができた。

1. EC強化に向けた3つの仕組みの導入について
(1) 1カテゴリ = 1オフィス
店舗とECオフィスを1フロアにすることで、情報発信基地の機能を高め、更なるEC強化を図るものである。顧客は、自宅にいながらまるで店舗に来店したような安心感で高額商品を購入することができる。また、同社にとっては、ECと店舗両方の業務ができるハイブリッドな人材の育成に加え、商品移動・在庫管理等の業務効率の改善にも効果が期待できる。「時計」及び「筆記具」事業については、8月7日に店舗移転・リニューアルオープン※1したほか、「カメラ」事業についても10月23日に「MapCamera」を本館1棟に集約し、「MapCamera Tower」としてリニューアルオープン※2しており、まずは具体的な成果をあげることができた。

※1 1階に筆記具専門店「KINGDOM NOTE」、2階に腕時計専門店「GMT」及びレディース腕時計専門店「BRILLER」を新たに配し、ブランドバッグ等の取扱いも開始した。
※2 1階には「Leica Boutique MapCamera Shinjuku」をリニューアルオープンし、ブランディング機能を持たせたほか、地下1階から4階までメーカーごとにフロアをわけ、5階は買取・下取りセンターとなっている。購入から買取・買い替えまで1棟で完結できるようになった。


(2) EC + CGM
CGMの活用により、すべての会員が楽しみながらサービスを利用できる環境(レビュー数・投稿写真数の増加等)を整え、プラットフォームとしての基盤強化(圧倒的な情報量の充実、アクティブユーザーの拡大等)を図っていくところにねらいがある。10月20日にはコンテンツ投稿への導線を改善。具体的には、カメラ専門レビュー機能「コミュレビ」や、フォトシェアリングサイト「EVERYBODY × PHOTOGRAPHER.com」※のフォトコンテストなど、シュッピンポイントを集められる様々なイベントをすべての商品ページ(SOLDOUT品を含む)につなげた。「ポイントプログラム」への導線をつくることで更なる活性化が期待できる。また、11月25日には第2弾として「EVERYBODYコンシェルジュ」をリリース。買い物だけでなく、カメラ愛好家である会員同士の知識や意見交換の場となり、カメラやレンズの疑問・質問に対して、実際に使用している会員が「コンシェルジュ」として知識や経験を回答する仕組みとなっている。

※ユーザーが撮影した写真を位置情報と紐付けて投稿するフォトシェアリングサイト。2020年5月には投稿写真が10万枚を突破した。


(3)AIMD × One to One
これまで進めてきたOne to OneマーケティングにAIMDを掛け合わせることにより、販売・買取価格をAIが決定し、リアルタイムで顧客に有利な販売・買取価格を知らせるサービスを本格的に開始する計画である。これによって、機会損失を防止できるほか、適正な価格での販売・買取(粗利益率の改善)、ノウハウの蓄積によるAIの精度向上、人件費負担の増加抑制などに効果が期待できる。今期の第4四半期での導入に向けて準備を進めている。

2. その他の取り組み
そのほかにも、前述のとおり、全カテゴリにてAIでの顔認証によるオンライン本人確認を導入し、スマートフォン・PCからのオンライン買取をよりスムーズにする仕組みを開始(2020年6月)したほか、MapCameraが運営する4つのコンテンツをスマートフォンに最適化したWebマガジン「StockShot(ストックショット)」に集約するなど、顧客の利便性や情報の充実にも取り組んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)




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