新日本製薬 Research Memo(1):2020年9月期は外部環境でマイナス要因発生も、売上高は過去最高を更新
[20/12/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■要約
1. 事業概要
新日本製薬<4931>は化粧品や健康食品、医薬品の企画・販売を展開している。化粧品はパーフェクトワンのブランド名で、オールインワン美容液ジェルなどシンプルスキンケア商品を扱う。通信販売を主軸に、直営店舗・卸売、海外の3つの販売チャネルを持つ。「世界中の人々の健やかで心豊かな暮らしを創造します」をビジョンに掲げ、データベースマーケティングによる美と健康のライフスタイル創造カンパニーとして事業活動を行っている。商品の企画及び開発、マーケティング、販売に特化し、生産は外部に委託するファブレスメーカーである。
同社はオールインワンスキンケア市場で4年連続国内売上No.1の実績を持つ(同社決算補足説明資料/富士経済「化粧品マーケティング要覧2017/2018/2019/2020」調べ)。市場調査やコールセンター、店舗との連携により、これまで培ったデータベースマーケティングに基づいたうえで、最新の技術情報や成分情報を収集し、効果性や機能性の高い商品を開発している。顧客データはミドル世代(40〜60歳未満)以上の女性を中心に、これまでに520万件のデータを蓄積しており、年間約40万件のペースで増加している。
2. 2020年9月期業績
2020年9月期の業績は売上高33,728百万円(前期比0.5%増)、営業利益3,329百万円(同16.2%増)、経常利益3,295百万円(同16.5%増)、当期純利益2,122百万円(同16.3%増)となった。2020年9月期はマイナスの要因が多かった。2020年10月期に実施された消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動、消費増税後の消費マインドの低下、さらに新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)に伴う購買志向の変化に加えて、緊急事態宣言によって直営店舗販売・卸売販売及び海外販売において影響を受けた。しかし、化粧品を中心に販売拡大に取り組み、増収での着地となった。全体としてはコロナ禍の影響もあり売上高は期初計画には届かなかったが、過去最高を更新し、各段階利益は期初計画を上回る増益で着地した。
3. 成長戦略
中期的な業績ターゲットとして、同社は2023年9月期に売上高400億円以上、経常利益率10%以上の達成を掲げている。2021年9月期は幅広い顧客獲得とブランド育成の期間と位置付け、成長戦略を推進する。成長戦略については「パーフェクトワンブランドのさらなる成長」「EC・デジタル展開の加速」「海外展開の加速」「ヘルスケア事業の強化」を掲げている。また、成長戦略ロードマップを作成しており、化粧品カテゴリにおけるターゲットとして「シニア世代(60歳以上)」「ミドル世代(40歳以上60歳未満)」「ミニマムライフ世代(40歳未満)」「海外」の4つのターゲット毎に明確な中期戦略を打ち出している。
■Key Points
・パーフェクトワンはオールインワンスキンケア市場で4年連続国内売上No.1
・シニア世代、ミドル世代・ミニマムライフ世代とターゲット顧客層毎に明確な成長戦略を示す
・ヘルスケア事業をリポジショニングし、新たに「スマートヘルスケア事業」を開始
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
<EY>
1. 事業概要
新日本製薬<4931>は化粧品や健康食品、医薬品の企画・販売を展開している。化粧品はパーフェクトワンのブランド名で、オールインワン美容液ジェルなどシンプルスキンケア商品を扱う。通信販売を主軸に、直営店舗・卸売、海外の3つの販売チャネルを持つ。「世界中の人々の健やかで心豊かな暮らしを創造します」をビジョンに掲げ、データベースマーケティングによる美と健康のライフスタイル創造カンパニーとして事業活動を行っている。商品の企画及び開発、マーケティング、販売に特化し、生産は外部に委託するファブレスメーカーである。
同社はオールインワンスキンケア市場で4年連続国内売上No.1の実績を持つ(同社決算補足説明資料/富士経済「化粧品マーケティング要覧2017/2018/2019/2020」調べ)。市場調査やコールセンター、店舗との連携により、これまで培ったデータベースマーケティングに基づいたうえで、最新の技術情報や成分情報を収集し、効果性や機能性の高い商品を開発している。顧客データはミドル世代(40〜60歳未満)以上の女性を中心に、これまでに520万件のデータを蓄積しており、年間約40万件のペースで増加している。
2. 2020年9月期業績
2020年9月期の業績は売上高33,728百万円(前期比0.5%増)、営業利益3,329百万円(同16.2%増)、経常利益3,295百万円(同16.5%増)、当期純利益2,122百万円(同16.3%増)となった。2020年9月期はマイナスの要因が多かった。2020年10月期に実施された消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動、消費増税後の消費マインドの低下、さらに新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)に伴う購買志向の変化に加えて、緊急事態宣言によって直営店舗販売・卸売販売及び海外販売において影響を受けた。しかし、化粧品を中心に販売拡大に取り組み、増収での着地となった。全体としてはコロナ禍の影響もあり売上高は期初計画には届かなかったが、過去最高を更新し、各段階利益は期初計画を上回る増益で着地した。
3. 成長戦略
中期的な業績ターゲットとして、同社は2023年9月期に売上高400億円以上、経常利益率10%以上の達成を掲げている。2021年9月期は幅広い顧客獲得とブランド育成の期間と位置付け、成長戦略を推進する。成長戦略については「パーフェクトワンブランドのさらなる成長」「EC・デジタル展開の加速」「海外展開の加速」「ヘルスケア事業の強化」を掲げている。また、成長戦略ロードマップを作成しており、化粧品カテゴリにおけるターゲットとして「シニア世代(60歳以上)」「ミドル世代(40歳以上60歳未満)」「ミニマムライフ世代(40歳未満)」「海外」の4つのターゲット毎に明確な中期戦略を打ち出している。
■Key Points
・パーフェクトワンはオールインワンスキンケア市場で4年連続国内売上No.1
・シニア世代、ミドル世代・ミニマムライフ世代とターゲット顧客層毎に明確な成長戦略を示す
・ヘルスケア事業をリポジショニングし、新たに「スマートヘルスケア事業」を開始
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
<EY>