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アイナボHD Research Memo(6):先行き不透明で減益予想だが控え目。現在予想がボトムラインか

注目トピックス 日本株
■今後の見通し

アイナボホールディングス<7539>の2021年9月期は売上高で69,500百万円(前期比6.4%増)、営業利益で2,100百万円(同16.9%増)、経常利益で2,300百万円(同11.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で1,520百万円(同12.7%増)と予想されている。住宅市場の先行きは依然として不透明であるが、コロナ禍の影響による最悪期からは回復しつつあり増益を見込んでいる。前期比の伸び率は高いが、営業利益の水準は2019年9月期並みであり、決して楽ではないが不可能な予想ではない。

また子会社別の営業利益は、主力のアベルコは1,770百万円(前期比317百万円増)、(株)インテルグローは180百万円(同65百万円増)、温調技研は220百万円(同54百万円減)、(株)今村は95百万円(同1百万円増)を予想している。温調技研を除く各社は増益を予想しているが、温調技研は2020年9月期が比較的堅調であったことから2021年9月期は厳しいと予想している。

「重点課題」の目標値は、サイディングは4,400百万円(前期比1,413百万円増)、サイディングプレカットは1,000件(同234件増)、非住宅(店舗や商業施設等)1,500百万円(前期比較なし)、サッシ(支店含む)4,170百万円(同1,925百万円増)、サッシ(支店除く)2,910百万円(同1,719百万円増)、マリスト1,500百万円(同90百万円増)、アルティス320百万円(同48百万円増)、新規顧客開拓(金額)2,200百万円(同1,227百万円増)、件数750件(同147件増)となっている。

非住宅とは店舗や商業施設などであり、今後注力する分野であることから重点課題に加えた。サッシも注力する分野であることから目標値は高くなっている。マリストは高付加値商品にシフトすることで増収を目指す。アルティスの目標値は、分離した子会社の売上目標である(収益はトントンを目指す)。新規顧客開拓へも引き続き注力していく。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)




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