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萩原電気HD Research Memo(4):2Qは減収減益も、2Q単独業績の想定以上の回復で予想上回る着地(1)

注目トピックス 日本株
■萩原電気ホールディングス<7467>の業績動向

1. 2021年3月期第2四半期の連結業績概要
(1) 損益状況
2021年3月期第2四半期の連結業績は、売上高が52,812百万円(前年同期比15.3%減)、営業利益が1,380百万円(同32.4%減)、経常利益が1,373百万円(同31.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益が876百万円(同32.9%減)となった。前年同期比では大幅減益となったが、第2四半期単独業績が想定以上に回復したことから第1四半期時点で発表した予想を上回った。減益の最大の要因は、コロナ禍の影響で主要ユーザーである自動車関連企業の自動車生産台数が特に第1四半期に大きく落ち込んだことである。なお、営業利益を会計期間の比較で見ると、第1四半期が400百万円であったのに対し、第2四半期は980百万円まで回復している。

売上総利益率は10.0%となり、前年同期比で0.1ポイント上昇したが、これは製品構成の変化による。比較的利益率の高い組込み等の比率が上昇した一方で、利益率の低いPC販売等の比率が低下した。販管費は、人員削減などは一切行っていなかったことから人件費が増加したものの、減収に伴う一般経費減やコロナ禍による出張旅費や交際費等の減少があり、全体では同4.9%減となった。しかし減収に伴う売上総利益の減少(同14.0%減)を補えず、最終的に営業利益は前年同期比で減益となった。

(2) 財務状況
2021年3月期第2四半期末の財務状況は、流動資産は59,326百万円(前期末比3,645百万円減)となったが、主に現金及び預金の増加2,960百万円、受取手形及び売掛金の減少4,251百万円、たな卸資産の増加688百万円などによる。固定資産は5,304百万円(同17百万円減)となったが、主に有形固定資産の減少55百万円、無形固定資産の減少8百万円、投資その他の資産の増加46百万円による。この結果、2021年3月期第2四半期末の資産合計は64,631百万円(同3,662百万円減)となった。

一方で、負債合計は29,035百万円(同4,143百万円減)となったが、これは主に流動負債のうち、支払手形及び買掛金の2,956百万円減、短期借入金の77百万円増、固定負債のうち、長期借入金の1,050百万円増などによる。純資産合計は35,596百万円(同482百万円増)となったが、主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加391百万円などによる。この結果、2021年3月期第2四半期末の自己資本比率は51.9%(前期末は48.4%)となった。

(3) キャッシュ・フローの状況
2021年3月期第2四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは1,245百万円の収入となった。主な収入科目は、税金等調整前四半期純利益の計上1,373百万円、減価償却費119百万円、売上債権の減少4,368百万円など。主な支出科目は、たな卸資産の増加686百万円、仕入債務の減少3,224百万円などとなっている。

投資活動によるキャッシュ・フローは、特に大きな投資等がなかったことから43百万円の支出となった。財務活動によるキャッシュ・フローは1,777百万円の収入だったが、主な収入は、長短借入金の増加2,327百万円、主な支出は、配当金の支払額482百万円など。この結果、現金及び現金同等物は2,959百万円の増加となり、2021年3月期第2四半期末残高は10,713百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)




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