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ギグワークス Research Memo(7):2021年10月期は、売上高・営業利益が2ケタ成長予想

注目トピックス 日本株
■今後の見通し

ギグワークス<2375>の2021年10月期の連結業績は、売上高は前期比21.4%増の24,000百万円、営業利益は同19.7%増の1,200百万円、経常利益は同19.4%増の1,200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同6.5%増の700百万円と、6期連続の増収増益を予想する。

オンデマンドエコノミー事業は、前期に引き続き成長トレンドにある。コロナ禍により対面型の業務が減少しているものの、文教市場におけるICT投資や5G関連投資、大型案件の継続、新たに立ち上げた働き手と発注者を直接つなぐプラットフォーム「GiGWorks Basic」などが成長の原動力となりそうだ。文教市場ではGIGAスクール構想が進行中であり、今後生徒1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークがほぼ全国の自治体で整備される。同社においてもネットワーク・電気工事やキッティング(インストール、設定など)、設置・納品、教育、メンテナンスなど様々な事業機会となり、受注も進んでいる。通信基地局の5G対応は、各キャリアがこれまで控え気味だったが、2021年度から本格化する計画だ。

シェアリングエコノミー事業では、コロナ禍を背景とした顧客からの解約等の影響はほぼなく、各企業における在宅勤務やテレワーク勤務が増加していることもあり、売上・会員数ともに引き続き順調に推移する見込みだ。同社では、サテライト需要の高まりに対応するため、月2万円の定額制でリーズナブルに利用できる法人向けの多拠点サテライト「スマートオフィス」のサービスを開始した。これまで個人事業主やフリーランサーの会員が多かったが、今後は大企業内の従業員の開拓を進める狙いがある。同サービスでは、現時点で60拠点以上の同社シェアオフィスと藤?観光との業務提携によるワシントンホテル等15店舗が活用できるが、中小規模のサテライト拠点を増やしており、近い将来100店舗体制を確立したい考えだ。

営業利益に関しては、営業利益率で5.0%(前期は5.1%)と前期並みの収益性を予測する。進行期は、「GiGWorks Basic」の本格立ち上げに伴う広告投資及びシステム投資、シェアリングエコノミー事業でのサテライトオフィス開設などに投資をする。将来への戦略投資をしっかり行いつつ、過去最高の売上高及び各利益を達成する計画である。弊社では、働き方の多様化や第4次産業革命が進む中で成長してきた同社のビジネスモデルが、コロナ禍においてさらに追い風を受けていると見ており、2021年10月期も期初予想を超えてくると考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)



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