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芙蓉リース Research Memo(6):2021年3月期の業績予想を据え置き。コロナ禍で緩やかな増収増益を見込む

注目トピックス 日本株
■業績見通し

1. 2021年3月期の業績予想
2021年3月期の業績予想について芙蓉総合リース<8424>は、期初予想を据え置き、売上高を前期比1.1%増の7,200億円、営業利益を同1.4%増の420億円、経常利益を同2.2%増の450億円、親会社株主に帰属する当期純利益を同3.1%増の270億円と、コロナ禍の影響により緩やかな業績の伸びにとどまる見通しとしている。

引き続き、各戦略分野の「営業資産」の積み上げやノンアセット収益の拡大が業績の底上げに寄与する想定である。ただ、業績の伸びがこれまでと比べて緩やかとなっているのは、コロナ禍による影響を一定程度見積もっていることが理由である。

2. 弊社アナリストの見方
弊社アナリストも、コロナ禍の動向については引き続き注視する必要があるものの、上期業績の進捗やコロナ禍の影響も想定内に収まっていることを勘案すれば、同社の業績予想は十分に達成可能であるとみている。注目すべきは、2022年3月期以降の成長に向けて、引き続き好調な「不動産」分野などによる営業資産の積み上げはもちろん、新たな収益の柱をいかに立ち上げていくのかにある。特に、新たな収益の柱については、BPOサービスやモビリティビジネスなど、withコロナを含む環境変化への対応や事業間シナジーの創出がポイントになるだろう。一方、リスク要因としては、厳しい環境が続く「航空機」分野の動向と言える。現時点における同社資産の状況(個別の物件価値やポートフォリオ全体の状況)から判断して、影響は限定的と見ているが、今後の市場環境の動きとその影響を注意深く見守る必要がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)




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