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ウェルス・マネジメント---物件売却が期末集中で3Q減収。4Qに新規物件取得と売却を進め通期業績の達成を見込む

注目トピックス 日本株
ウェルス・マネジメント<3772>は9日、2021年3月期第3四半期(20年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比62.4%減の43.53億円、営業損失が5.08億円(前年同期は23.78億円の利益)、経常損失が6.62億円(同34.62億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が4.73億円(同22.18億円の利益)となった。

不動産金融事業が属する不動産市場は、金融機関の慎重な融資姿勢が続き、市場環境には注視が必要な状況。同社グループでは、東京都江東区新木場に所在する物流倉庫及び北海道虻田郡倶知安町(ニセコ)に所在するホテル開発用地の不動産信託受益権の取得と売却を行った。下期の物件の売却は第4四半期に予定しており当第3四半期は販売を行っていないが、2021年2月上旬売却の東京都中央区入船のオフィスビルの不動産信託受益権を皮切りに、REITの組成も念頭にホテルアセットに限らない新規物件の取得と売却を漸次進める。

ホテル運営事業が属するホテル業界は、「Go Toトラベル」の開始に伴い回復の兆しは見えてきたが、新型コロナウイルス感染症の再拡大により先行きの不透明感は増加している。当第3四半期に入り、2020年11月28日にオープンした「京都悠洛ホテル二条城別邸Mギャラリー」及び前期に開業した「京都悠洛ホテルMギャラリー」が秋の観光シーズンを迎えた京都において好調な業績を確保したが、感染の再拡大が今後の業績に影響を及ぼす可能性がある。開発中のプロジェクトにおいては、日本では初出店の「フォションホテル京都」の開業予定も2021年3月16日に決定し、2020年12月17日より宿泊予約を開始している。また、関西初進出かつ国内では2軒目となる「アロフト大阪堂島」の開業に向けた準備も順調に進んでいる。

不動産金融事業の売上高は前年同期比48.5%減の39.54億円、営業利益は同92.7%減の1.93億円となった。主な要因は、大型物件の引渡しが第4四半期に予定されていることによる。

ホテル運営事業の売上高は前年同期比86.1%減の6.07億円、営業損失は4.95億円(前年同期は0.04億円の損失)となった。主な要因は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い宿泊客数が大幅に減少したこと及び前年同期においてはホテル開発用地の売却があったことによる。

2021年3月期通期については、売上高は前期比74.0%増の230.00億円、営業利益は同10.8%増の30.00億円、経常利益は同6.2%減の35.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同17.6%減の20.00億円とする、8月7日公表の業績予想からの変動はない。




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