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Jトラスト---20年12月期は東南アジア金融事業が損失継続も営業実態は改善

注目トピックス 日本株
Jトラスト<8508>は15日、2020年12月期連結決算(IFRS)を発表した。営業収益が326.52億円、営業損失が47.52億円(前期は51.30億円の損失)、税引前損失が29.78億円(同55.26億円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期損失が53.42億円(同32.60億円の損失)となった。2019年12月期は決算期変更により9ヶ月間となっているため、対前期増減率については記載していない。

日本金融事業の営業収益は100.41億円、セグメント利益は48.60億円となった。引き続き好調に推移している。有担保の債務保証残高の増加に伴い安定的に保証料収益の計上が図れたことや、買取債権の回収が好調で利息収益が増加した。

韓国及びモンゴル金融事業の営業収益は56.56億円、セグメント損失は3.30億円となった。営業貸付金の減少に伴う利息収益の減少や、前連結会計年度末に行ったNPL債権の売却に伴う債権売却益を計上したことに比べ減少した。

注目された東南アジア金融事業の営業収益は159.53億円、セグメント損失は55.41億円となった。Jトラストロイヤル銀行の営業収益が通期で加算されたことや銀行業における貸出金の増加により利息収入が増加した。新型コロナ感染拡大の悪影響を受け、セグメント損益は損失継続となったが、Jトラストロイヤル銀行の負ののれん33億円が下支えした9か月決算の前期(46億円の損失)と比べれば、損失幅は実質的に縮小している。営業実態は改善しているといえよう。

投資事業の営業収益は9.53億円、セグメント損失は訴訟関係費用の計上等により16.51億円となった。主にJトラストアジアが投資事業及び投資先の経営支援を行っている。

その他の事業の営業収益は6.07億円、セグメント損失は1.61億円となった。主にJトラストシステムが同社グループのシステム開発、コンピュータの運用及び管理業務を行っている。

2021年12月期通期の連結業績予想については、営業収益が前期比0.1%増の326.70億円、営業利益が1.06億円、税引前利益が23.44億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が5.27億円を見込んでいる。




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