ピアラ Research Memo(7):2021年12月期は前期後半のヒット商品が売上をけん引し、大幅増収増益の見通し
[21/03/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■今後の展開
2. 2021年12月期業績見通し
2021年12月期の連結業績は売上高で前期比25.1%増の18,241百万円、営業利益で同40.0%増の705百万円、経常利益で同45.7%増の684百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同41.0%増の471百万円と再び成長スピードが加速する見通しだ。
売上高については、2020年12月期後半にヒットした化粧品やヘアケア商品、ペット商品、子ども向けサプリメント商品などが、引き続き2021年12月期も伸びることがけん引役となる。通常、ヒット商品は3〜5年はマーケティング施策を継続することで高水準の売上が続くと言われており、これらクライアントからの継続した発注が見込まれている。これに加え、2021年12月期に発売する新規商品の売上が上乗せされる。なお、新規案件としては機能性食品分野で増える見通しだ。さらに、前期にマイナス要因となっていた営業停止の発生した主要顧客向けについても、50%程度の売上回復が見込まれている。既に前第4四半期から新商品を中心に回復傾向となっており、金額ベースでは5億円程度の増収を見込んでいる。また、エンタメDX事業でも、次世代型総合エンタメプラットフォーム「サイバースター」による、ECサイト運営支援を行うアーティストの増加や、ライブ配信サービスによる収益化も見込まれており、粗利益で1億円程度を計画に織り込んでいる。一方で、エステ・ジムのWeb広告やイベント系広告、紙媒体広告などについては、一部で回復の動きが見られ、売上高の減少額は前期から縮小する見込みとなっている。なお、エンタメDX事業以外の新規事業については計画に織り込んでおらず、今後の動向次第では上乗せ要因となる可能性がある。
収益性についても、越境ECなどグローバル事業を中心とした高粗利ビジネスが拡大することによって向上する見通しだ。なお、2020年12月期に新規サービスを複数開始しており、2021年12月期はこのなかから選択と集中を行い、将来の成長が見えるものを集中的に伸ばしていくことで2022年12月期の営業利益率5%以上という目標を目指していく方針となっている。ピアラ<7044>では、2020年12月期の業績が期初計画を下回ったことから、2021年12月期は保守的な計画からスタートし、計画の上振れを目指していく方針となっている。なお、四半期ベースで見れば、第1四半期は前年同期の営業停止の発生した主要顧客向けの売上水準がまだ高かった影響により、増収率は低いところからスタートすることになりそうで、第2四半期以降に増収率も加速していくものと予想される。上期の売上計画が前年同期比13.3%増となっているのも、こうした要因があるためと思われる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<YM>
2. 2021年12月期業績見通し
2021年12月期の連結業績は売上高で前期比25.1%増の18,241百万円、営業利益で同40.0%増の705百万円、経常利益で同45.7%増の684百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同41.0%増の471百万円と再び成長スピードが加速する見通しだ。
売上高については、2020年12月期後半にヒットした化粧品やヘアケア商品、ペット商品、子ども向けサプリメント商品などが、引き続き2021年12月期も伸びることがけん引役となる。通常、ヒット商品は3〜5年はマーケティング施策を継続することで高水準の売上が続くと言われており、これらクライアントからの継続した発注が見込まれている。これに加え、2021年12月期に発売する新規商品の売上が上乗せされる。なお、新規案件としては機能性食品分野で増える見通しだ。さらに、前期にマイナス要因となっていた営業停止の発生した主要顧客向けについても、50%程度の売上回復が見込まれている。既に前第4四半期から新商品を中心に回復傾向となっており、金額ベースでは5億円程度の増収を見込んでいる。また、エンタメDX事業でも、次世代型総合エンタメプラットフォーム「サイバースター」による、ECサイト運営支援を行うアーティストの増加や、ライブ配信サービスによる収益化も見込まれており、粗利益で1億円程度を計画に織り込んでいる。一方で、エステ・ジムのWeb広告やイベント系広告、紙媒体広告などについては、一部で回復の動きが見られ、売上高の減少額は前期から縮小する見込みとなっている。なお、エンタメDX事業以外の新規事業については計画に織り込んでおらず、今後の動向次第では上乗せ要因となる可能性がある。
収益性についても、越境ECなどグローバル事業を中心とした高粗利ビジネスが拡大することによって向上する見通しだ。なお、2020年12月期に新規サービスを複数開始しており、2021年12月期はこのなかから選択と集中を行い、将来の成長が見えるものを集中的に伸ばしていくことで2022年12月期の営業利益率5%以上という目標を目指していく方針となっている。ピアラ<7044>では、2020年12月期の業績が期初計画を下回ったことから、2021年12月期は保守的な計画からスタートし、計画の上振れを目指していく方針となっている。なお、四半期ベースで見れば、第1四半期は前年同期の営業停止の発生した主要顧客向けの売上水準がまだ高かった影響により、増収率は低いところからスタートすることになりそうで、第2四半期以降に増収率も加速していくものと予想される。上期の売上計画が前年同期比13.3%増となっているのも、こうした要因があるためと思われる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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