キャリアリンク Research Memo(4):収益拡大により財務基盤の強化も進む
[21/05/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■財務状況と経営指標
キャリアリンク<6070>の2021年2月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比4,043百万円増加の11,523百万円と大幅に増加した。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が2,518百万円、受取手形及び売掛金が996百万円、たな卸資産が144百万円それぞれ増加した。たな卸資産は請負案件の拡大に伴って、未検収分の労働債権が増加したことによる。一方、固定資産では投資有価証券が63百万円減少した一方で、有形固定資産が51百万円、繰延税金資産が42百万円増加した。
負債合計は前期末比2,400百万円増加の6,040百万円となった。有利子負債が245百万円増加したほか、未払金が864百万円、未払消費税等が674百万円、未払法人税等が495百万円それぞれ増加したことによる。また、純資産合計は同1,642百万円増加の5,483百万円となった。配当金支出123百万円と自己株式の増加299百万円(減少要因)があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益2,053百万円の計上が増加要因となった。
経営指標を見ると、自己資本比率は前期末の50.3%から46.9%に低下した。収益の急拡大に伴う未払税金の大幅増が主因だ。有利子負債は増加したものの業容拡大に伴う運転資金の増加によるものであり、特に懸念されるものではない。ネットキャッシュ(現金及び預金−有利子負債)は5,572百万円と過去最高水準まで積み上がり、財務基盤の強化が一段と進んだと言える。収益性について見ると、ROAで29.2%、ROEで44.8%、売上高営業利益率で9.0%とそれぞれ前期から大きく上昇している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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キャリアリンク<6070>の2021年2月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比4,043百万円増加の11,523百万円と大幅に増加した。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が2,518百万円、受取手形及び売掛金が996百万円、たな卸資産が144百万円それぞれ増加した。たな卸資産は請負案件の拡大に伴って、未検収分の労働債権が増加したことによる。一方、固定資産では投資有価証券が63百万円減少した一方で、有形固定資産が51百万円、繰延税金資産が42百万円増加した。
負債合計は前期末比2,400百万円増加の6,040百万円となった。有利子負債が245百万円増加したほか、未払金が864百万円、未払消費税等が674百万円、未払法人税等が495百万円それぞれ増加したことによる。また、純資産合計は同1,642百万円増加の5,483百万円となった。配当金支出123百万円と自己株式の増加299百万円(減少要因)があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益2,053百万円の計上が増加要因となった。
経営指標を見ると、自己資本比率は前期末の50.3%から46.9%に低下した。収益の急拡大に伴う未払税金の大幅増が主因だ。有利子負債は増加したものの業容拡大に伴う運転資金の増加によるものであり、特に懸念されるものではない。ネットキャッシュ(現金及び預金−有利子負債)は5,572百万円と過去最高水準まで積み上がり、財務基盤の強化が一段と進んだと言える。収益性について見ると、ROAで29.2%、ROEで44.8%、売上高営業利益率で9.0%とそれぞれ前期から大きく上昇している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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