Bエンジニア Research Memo(2):エンジニア・顧客企業双方のニーズ満たす、ワンストップ・プラットフォーマー
[21/06/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■会社概要
1. 会社概要
Branding Engineer<7352>は「Break The Common Sense」を経営ビジョンに掲げ、「テクノロジー×HR(Human Resources)」をテーマに、ITエンジニアに特化した事業を手掛けている。代表取締役CEOの河端保志氏は電気通信大学大学院の出身で、2013年にはまだ在学中であったが、エンジニアであった現 代表取締役COOの高原克弥氏とシステムコンサルティング企業として同社を設立した。その後、資金調達を繰り返しながら新事業、新サービスを展開し、2020年7月に東証マザーズ市場に上場した。
2. 事業内容
同社のサービスは大きく分けて「エンジニアプラットフォームサービス」「マーケティングプラットフォームサービス」の2つに分かれる。
「エンジニアプラットフォームサービス」を構成するのは以下の3事業である。
(1) Midworks事業
フリーランスや自社社員、外部協力企業のエンジニアと企業をマッチングさせ、準委任契約に基づいて顧客にITエンジニアを常駐させるサービスを提供している。エンジニアに向けて独立を支援するサービスを提供していることが特徴で、所得補償保険料や会計ソフト費用などを一部負担する。エンジニアの独立機運が高まるなかエンジニア目線では、不安材料(収入・経費・保障)を可能な限り最小化し安心して独立できる支援を受けられ、「稼働停止リスク」「社保喪失リスク」などを抑えることができる。顧客企業目線では、IT人材不足を背景とした低い開発力を強化することにつながる。エンジニアと企業をマッチングすることで、同社は双方のニーズを満たしている。
(2) tech boost事業
ITエンジニアを目指す人を対象に、リモートで学べるプログラミング教育を提供している。基本的なWeb開発言語のほか、AIやIoT、ブロックチェーンといった最先端技術も学べるのが特徴である。オンラインにより大半のカリキュラムが完結する利便性のほか、現役エンジニアによるマンツーマンのコーチング制を採っていることも、受講生を獲得するうえでの強みである。
(3) FCS事業
自社にエンジニア部門がなく開発力に乏しい企業に対して、受託開発やエンジニア部門立ち上げの採用コンサルティングなどを提供している。
(4) その他事業
現在セグメントとしてカウントされていないが、その他事業として、エンジニア特化型のダイレクトリクルーティングサービスを提供している(TechStars事業)。審査しにくいエンジニアの技術力を可視化し、エンジニアが適切に評価される仕組みを整えている。
「マーケティングプラットフォームサービス」を構成するのは以下の事業である。
(5) メディア事業
メディア事業は、主に自社メディアの運営とWEBマーケティングコンサルティングサービスの提供を行っている。自社メディアではITエンジニア向けメディア「Mayonez」、ビジネスパーソン向けメディア「Tap-biz」を中心に多様なジャンルの情報発信メディアを複数展開し、アドネットワークによる広告収入を得ている。また、メディア運営を通じて得たノウハウを生かして顧客向けに情報発信メディアの運営受託やWEBマーケティングコンサルティングサービス「SAKAKU」を手掛けている。
「エンジニアプラットフォームサービス」「マーケティングプラットフォームサービス」の相互のつながりについては、エンジニア人材を供給した顧客企業にてシステム開発が完了した後、サービスのローンチに伴ってWEBマーケティングのニーズが発生するため、そのままWEBマーケティング支援の案件も受注できるという流れがある。開発後の販促面でもソリューションを提供できるワンストップ性は同社の強みの1つとなっている。
2021年8月期第2四半期の売上高構成比は、Midworks事業が78.7%、tech boost事業が9.6%、FCS事業が1.9%、その他事業(TechStars事業)が1.1%、メディア事業が8.7%となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 石津大希)
<EY>
1. 会社概要
Branding Engineer<7352>は「Break The Common Sense」を経営ビジョンに掲げ、「テクノロジー×HR(Human Resources)」をテーマに、ITエンジニアに特化した事業を手掛けている。代表取締役CEOの河端保志氏は電気通信大学大学院の出身で、2013年にはまだ在学中であったが、エンジニアであった現 代表取締役COOの高原克弥氏とシステムコンサルティング企業として同社を設立した。その後、資金調達を繰り返しながら新事業、新サービスを展開し、2020年7月に東証マザーズ市場に上場した。
2. 事業内容
同社のサービスは大きく分けて「エンジニアプラットフォームサービス」「マーケティングプラットフォームサービス」の2つに分かれる。
「エンジニアプラットフォームサービス」を構成するのは以下の3事業である。
(1) Midworks事業
フリーランスや自社社員、外部協力企業のエンジニアと企業をマッチングさせ、準委任契約に基づいて顧客にITエンジニアを常駐させるサービスを提供している。エンジニアに向けて独立を支援するサービスを提供していることが特徴で、所得補償保険料や会計ソフト費用などを一部負担する。エンジニアの独立機運が高まるなかエンジニア目線では、不安材料(収入・経費・保障)を可能な限り最小化し安心して独立できる支援を受けられ、「稼働停止リスク」「社保喪失リスク」などを抑えることができる。顧客企業目線では、IT人材不足を背景とした低い開発力を強化することにつながる。エンジニアと企業をマッチングすることで、同社は双方のニーズを満たしている。
(2) tech boost事業
ITエンジニアを目指す人を対象に、リモートで学べるプログラミング教育を提供している。基本的なWeb開発言語のほか、AIやIoT、ブロックチェーンといった最先端技術も学べるのが特徴である。オンラインにより大半のカリキュラムが完結する利便性のほか、現役エンジニアによるマンツーマンのコーチング制を採っていることも、受講生を獲得するうえでの強みである。
(3) FCS事業
自社にエンジニア部門がなく開発力に乏しい企業に対して、受託開発やエンジニア部門立ち上げの採用コンサルティングなどを提供している。
(4) その他事業
現在セグメントとしてカウントされていないが、その他事業として、エンジニア特化型のダイレクトリクルーティングサービスを提供している(TechStars事業)。審査しにくいエンジニアの技術力を可視化し、エンジニアが適切に評価される仕組みを整えている。
「マーケティングプラットフォームサービス」を構成するのは以下の事業である。
(5) メディア事業
メディア事業は、主に自社メディアの運営とWEBマーケティングコンサルティングサービスの提供を行っている。自社メディアではITエンジニア向けメディア「Mayonez」、ビジネスパーソン向けメディア「Tap-biz」を中心に多様なジャンルの情報発信メディアを複数展開し、アドネットワークによる広告収入を得ている。また、メディア運営を通じて得たノウハウを生かして顧客向けに情報発信メディアの運営受託やWEBマーケティングコンサルティングサービス「SAKAKU」を手掛けている。
「エンジニアプラットフォームサービス」「マーケティングプラットフォームサービス」の相互のつながりについては、エンジニア人材を供給した顧客企業にてシステム開発が完了した後、サービスのローンチに伴ってWEBマーケティングのニーズが発生するため、そのままWEBマーケティング支援の案件も受注できるという流れがある。開発後の販促面でもソリューションを提供できるワンストップ性は同社の強みの1つとなっている。
2021年8月期第2四半期の売上高構成比は、Midworks事業が78.7%、tech boost事業が9.6%、FCS事業が1.9%、その他事業(TechStars事業)が1.1%、メディア事業が8.7%となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 石津大希)
<EY>