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TOKAI Research Memo(3):コロナ禍の影響も、2021年3月期は4期連続増収、3期連続最高益更新

注目トピックス 日本株
■業績動向

1. 2021年3月期の業績概要
TOKAIホールディングス<3167>の2021年3月期の連結業績は、売上高で前期比0.4%増の196,726百万円、営業利益で同7.0%増の15,226百万円、経常利益で同5.8%増の15,312百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同7.0%増の8,815百万円となり、4期連続増収、3期連続過去最高益を更新した。会社計画に対してはコロナ禍の影響を一部の事業で受けたことにより、売上高は若干未達に終わったものの、利益に関しては経費抑制効果もあってすべての項目で上回って着地した。

売上高は継続取引顧客件数の拡大に伴う月額課金収入の増加に加え、法人向け情報通信サービス事業の好調持続、建築・不動産事業におけるM&A効果などが増収要因となった。継続取引顧客件数は前期末比で95千件増加の3,099千件となっている。事業別ではCATV事業(同44千件増)、LPガス事業(同30千件増)、光コラボ(同13千件)の増加が目立った。また、TLC会員数についても同83千件増の979千件と増加したほか、クロスセル率※も前期末の18.8%から20.0%と着実に上昇した。

※クロスセル率=(サービス総契約件数÷顧客数)-1。


営業利益の増減を事業セグメント別で見ると、コロナ禍の影響を強く受けた婚礼催事事業が含まれるその他・調整額が678百万円の減益となったほか、アクア事業、建築設備不動産事業で減益となったものの、エネルギー事業、情報通信事業、CATV事業の増益でカバーする格好となり、特に、エネルギー事業の増益が大きく貢献した格好だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




<NB>

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