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タメニー Research Memo(6):2021年3月期はコロナ禍で減収

注目トピックス 日本株
■業績動向

1. 2021年3月期連結業績の概要
タメニー<6181>の2021年3月期の連結業績は、売上高が前期比45.9%減の4,429百万円、営業利益が2,176百万円の損失(前期は78百万円の利益)、経常利益が2,089百万円の損失(同41百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純利益が2,316百万円の損失(同2百万円の利益)だった。コロナ禍で減収だった。

特にカジュアルウエディング領域がイベント延期・中止の影響を受けた。なお営業外収益には助成金収入127百万円、特別損失には事業効率化の一環として今後統廃合・小規模化する13拠点に係る減損損失68百万円、社内基幹業務システム開発中止に係る減損損失48百万円、2021年6月に契約満了を迎える株式給付信託(従業員持株会処分型)に係る債務保証損失引当金繰入額138百万円を計上した。

ただし四半期別に見ると、第1四半期の売上高701百万円、営業利益824百万円の損失をボトムとして、第2四半期は売上高999百万円、営業利益614百万円の損失、第3四半期は売上高1,399百万円、営業利益382百万円の損失、第4四半期は売上高1,328百万円、営業利益354百万円の損失と回復基調である。コロナ禍の影響が徐々に緩和し、結婚相談所のオンライン化やフォトウエディングの拡大の効果などで売上げが回復基調となり、コスト面では拠点統廃合、広告費や販促費の効率化などの効果も寄与して、営業赤字幅が縮小傾向である。

2. 領域別動向
婚活領域は第1四半期が営業赤字だったが、第2四半期から営業黒字に回復し、通期ベースでも営業黒字だった。結婚相談所「パートナーエージェント」は緊急事態宣言で新規入会者が伸び悩み、期末時点の在籍会員数が前期末比3.1%減少したが、マーケティング機能改善、女性アイドルグループの広告起用、仙台店のオープンなども寄与して回復傾向を強め、通期ベースでおおむね堅調となった。成婚率は第1四半期に16.2%まで落ち込んだが、その後は20%台に回復している。サービス品質強化で中途退会者も減少した。従来型の婚活パーティー「OTOCON」は、コロナ禍によるイベント自粛の影響が大きく、ワンランク上の婚活パーティー「パートナーエージェントパーティー(PAP)」に重点シフトすることも影響して、開催回数、参加者数とも大幅に減少した。

なお事業効率化の一環として、結婚相談所「パートナーエージェント」9拠点及び婚活パーティー「OTOCON」8拠点の統廃合・小規模化を決定し、このうち結婚相談所「パートナーエージェント」2拠点及び婚活パーティー「OTOCON」2拠点、合計4拠点の統廃合を実施した。

カジュアルウエディング領域は、カジュアル挙式披露宴「スマ婚」及び結婚式二次会「2次会くん」がコロナ禍の影響を大きく受け、施行数が大幅に減少した。一方でフォトウエディング「LUMINOUS」は施行件数が前期比3.2倍の1,651件と大幅伸長した。コロナ禍でも「3密」を避けられるため、withコロナ時代に適応した結婚式の形として、特に第2四半期以降に成約・施行数が急増している。ラインナップ拡充や提供エリア拡大も寄与した。

なお事業効率化の一環として、カジュアル挙式披露宴「スマ婚」及び結婚式二次会「2次会くん」の7拠点の統廃合(婚活領域への統合含む)や、人員最適配分(婚活領域やフォトウエディング分野への再配置)を実施した。一方で、成長分野のフォトウエディング「LUMINOUS」は全国4ヶ所に新スタジオをオープンした。またブライダル事業のエスクリなど全国の有力な式場やゲストハウスと提携したロケーションフォト「LUMINOUS La Maison」も開始している。

テック領域では、婚活事業者間会員相互紹介プラットフォーム「CONNECT-ship」の利用事業者が12社まで拡大し、自動オンラインお見合いシステムも開始した。お見合い成立件数は通期ベースではコロナ禍で6.5%減少したが、第3四半期は前年同期比4.5%増、第4四半期は同3.3%増と回復傾向である。オンライン結婚相談所・婚活アプリの企画開発・運営では、恋活アプリ「スマ婚デート」、サークル型結婚相談所「スマ婚縁結びメンバーズ」に加えて、2021年1月には結婚相談所の充実したサービスと業界屈指のマッチングプールを活用したアプリ完結型の新しい結婚相談所「スマ婚縁結び」の提供を開始した。

ライフスタイル領域では、提供エリア拡大などの効果で保険販売が好調だった。金融・不動産関連については、多様な金融商品を扱う有力企業と新たな送客体制の構築を進めている。2020年10月にはブロードマインドと業務提携し、フィナンシャルプランニングサービスを開始した。

法人領域では、地方自治体向け婚活支援「parms」の福井県、茨城県への提供が決定し、2021年3月期末現在の契約・導入自治体数は6自治体となった。また宮崎県延岡市と兵庫県をはじめ複数自治体から婚活イベント・セミナー運営業務を受託した。企業向けイベントプロデュース「イベモン」は、オンラインを活用したイベント展開を開始し、第3四半期から施行件数が大幅に増加している。さらに2021年4月には、高品質な映像を用いたオンラインイベントソリューション「TV型パック」の提供を開始している。

3. 財務状況
財務面で見ると、2021年3月期末の資産合計は前期末比410百万円減少の5,067百万円となった。主に現預金が減少した。負債合計は1,014百万円増加の5,467百万円となった。主に長期借入金が増加した。また純資産合計は1,425百万円減少して-399百万円となった。主に利益剰余金が減少した。自己資本比率は26.6ポイント低下して-7.9%となった。

4. 債務超過解消に向けた取り組み
コロナ禍の影響で2020年3月期第4四半期、2021年3月期第1四半期及び第2四半期にかけて、カジュアルウエディング領域を中心に売上げが大幅に減少して、2021年3月期の純利益が大幅な損失となったため、2021年3月期末において-399百万円の債務超過となった。

この債務超過の解消に向けて、2020年11月の第三者割当による第8回及び第9回新株予約権発行(調達資金6.7億円)、2021年3月の第三者割当増資(調達資金1.6億円)で資金を調達した。さらに2021年5月には第三者割当による第10回新株予約権(行使価額修正条項付)を発行(2021年10月までに6.5億円を調達予定)した。

また、事業構造転換や拠点統廃合による固定費圧縮などで、カジュアルウエディング領域の早期業績回復を実現し、2022年3月期中に債務超過を解消する予定としている。債務超過解消が喫緊の課題となるが、当面の資金繰りに大きな懸念はないだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)




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