アドバンクリエ Research Memo(6):収益拡大により財務体質が改善
[21/07/06]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■業績動向
3. 財務状況と経営指標
アドバンスクリエイト<8798>の2021年9月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比838百万円増加の11,151百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現預金が357百万円減少した一方で、売上債権が656百万円、未収入金が631百万円それぞれ増加した。また、固定資産では差入保証金が142百万円減少した。直営のコンサルティングプラザは、2020年12月に「保険市場 梅田ディアモールコンサルティングプラザ」を閉店し、「保険市場 梅田阪急コンサルティングプラザ」に統合した結果、全国11拠点となった。梅田ディアモール店はコンサルティングプラザの中で唯一、商業施設の地下街に出店していたが、市場環境の変化や生産性に鑑みて閉店統合することとした。これで直営店については、すべて主要政令都市等のターミナル駅付に立地するランドマークビル内の空中店舗となった。
負債合計は前期末比247百万円増加の4,950百万円となった。主に流動負債における未払法人税等が311百万円増加したことによる。また、前期にコロナ禍による不測の事態に備えるため社債を発行したことにより増加していた有利子負債(リース債務含む)については161百万円減少している。純資産合計は前期末比590百万円増加の6,200百万円となった。配当金の支払い275百万円があった一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益759百万円の計上と、新株予約権の行使によって113百万円を調達したことが増加要因となった。なお、第9回新株予約権については2021年6月14日付ですべての行使が完了したことを発表している。
経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率は前期末の54.4%から55.6%と若干上昇し、有利子負債比率は同28.1%から22.9%に低下した。収益拡大によって自己資本が増加したことが主因で、財務体質の改善が進んだと言える。一方、収益性については経常利益率で20.2%と前年同期の14.7%から大きく上昇している。前述したように、特に第2四半期における収益性の上昇が顕著となっており、第3四半期以降も高水準が続くものと期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<NB>
3. 財務状況と経営指標
アドバンスクリエイト<8798>の2021年9月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比838百万円増加の11,151百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現預金が357百万円減少した一方で、売上債権が656百万円、未収入金が631百万円それぞれ増加した。また、固定資産では差入保証金が142百万円減少した。直営のコンサルティングプラザは、2020年12月に「保険市場 梅田ディアモールコンサルティングプラザ」を閉店し、「保険市場 梅田阪急コンサルティングプラザ」に統合した結果、全国11拠点となった。梅田ディアモール店はコンサルティングプラザの中で唯一、商業施設の地下街に出店していたが、市場環境の変化や生産性に鑑みて閉店統合することとした。これで直営店については、すべて主要政令都市等のターミナル駅付に立地するランドマークビル内の空中店舗となった。
負債合計は前期末比247百万円増加の4,950百万円となった。主に流動負債における未払法人税等が311百万円増加したことによる。また、前期にコロナ禍による不測の事態に備えるため社債を発行したことにより増加していた有利子負債(リース債務含む)については161百万円減少している。純資産合計は前期末比590百万円増加の6,200百万円となった。配当金の支払い275百万円があった一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益759百万円の計上と、新株予約権の行使によって113百万円を調達したことが増加要因となった。なお、第9回新株予約権については2021年6月14日付ですべての行使が完了したことを発表している。
経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率は前期末の54.4%から55.6%と若干上昇し、有利子負債比率は同28.1%から22.9%に低下した。収益拡大によって自己資本が増加したことが主因で、財務体質の改善が進んだと言える。一方、収益性については経常利益率で20.2%と前年同期の14.7%から大きく上昇している。前述したように、特に第2四半期における収益性の上昇が顕著となっており、第3四半期以降も高水準が続くものと期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<NB>