澁澤倉庫 Research Memo(2):道徳と経済の両立で日本資本主義の夜明けをけん引した渋沢栄一
[21/07/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■会社概要
1897年、澁澤倉庫<9304>は“日本資本主義の父”と言われる渋沢栄一によって創業された。渋沢栄一は明治から昭和初期にかけて官僚や実業家として活躍、第一国立銀行や(株)東京証券取引所など数多くの企業の設立・経営に携わった明治期の偉人である。なかでも「わが国の商工業を正しく育成するためには、銀行・運送・保険などとともに倉庫業の完全な発達が不可欠」との信念から早期に物流の重要性を指摘、自ら事業主となって、日本で最も古い近代的倉庫企業の1つと言われる澁澤倉庫部を創業した。また渋沢栄一の肖像が次期日本銀行券の新1万円札の図柄に採用されることになり、その理由として「正しい道理で追求した利益だけが永続し、社会を豊かにできる」という現在のSustainability(持続的成長)に通じる考え方を持っており、こうした功績や精神を反映したためと思われる。渋沢栄一の精神を受け継いだ同社はその後も事業を拡大し、昭和初期にかけ主要港をはじめ全国に支店を開設、戦後は子会社設立などによって陸・海・空へと領域を拡大、総合物流の体制を築いていった。平成に入ると、顧客のニーズに合わせて海外展開を加速する一方、好立地にある所有不動産を活用した不動産賃貸業にも乗り出した。現在、コロナ禍が依然猛威を振るうなか、同社は渋沢栄一の精神を基軸に、総合物流企業として進化を続けている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<NB>
1897年、澁澤倉庫<9304>は“日本資本主義の父”と言われる渋沢栄一によって創業された。渋沢栄一は明治から昭和初期にかけて官僚や実業家として活躍、第一国立銀行や(株)東京証券取引所など数多くの企業の設立・経営に携わった明治期の偉人である。なかでも「わが国の商工業を正しく育成するためには、銀行・運送・保険などとともに倉庫業の完全な発達が不可欠」との信念から早期に物流の重要性を指摘、自ら事業主となって、日本で最も古い近代的倉庫企業の1つと言われる澁澤倉庫部を創業した。また渋沢栄一の肖像が次期日本銀行券の新1万円札の図柄に採用されることになり、その理由として「正しい道理で追求した利益だけが永続し、社会を豊かにできる」という現在のSustainability(持続的成長)に通じる考え方を持っており、こうした功績や精神を反映したためと思われる。渋沢栄一の精神を受け継いだ同社はその後も事業を拡大し、昭和初期にかけ主要港をはじめ全国に支店を開設、戦後は子会社設立などによって陸・海・空へと領域を拡大、総合物流の体制を築いていった。平成に入ると、顧客のニーズに合わせて海外展開を加速する一方、好立地にある所有不動産を活用した不動産賃貸業にも乗り出した。現在、コロナ禍が依然猛威を振るうなか、同社は渋沢栄一の精神を基軸に、総合物流企業として進化を続けている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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