ナノキャリア Research Memo(8):M&Aや提携を積極的に推進
[21/07/13]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■今後の取り組み
1. M&Aや提携の積極的推進
ナノキャリア<4571>では、パイプラインを一本足打法的な集中型から複数の後期開発品から構成される「集中と分散」型に改めている。このため積極的に外部技術の導入やM&A(“開発時間を買う”)を推進している。また、主要パイプラインが次ステージになかなか移行できない上場バイオベンチャーであっても、中に隠れている素性の良い技術や優れた人材を保有しているケースがある。上場バイオベンチャーは、一つひとつは小粒でも、相互補完・融合すれば大手・中堅創薬メーカーに対抗できる技術集団を形成し、新たな価値創出と成長・発展するポテンシャルを有すると同社の松山CEOは考えており、“バイオベンチャー連合”構想の一端が伺える。
2. SDGsへの全社的取り組みとサステナビリティ社会への貢献
同社では、従来のメッセージ「ナノテクで新しい医薬品を提供します」を改め、新たなメッセージとして「新たな価値を創造し、人々の健康と幸福に貢献します」を掲げている。同社は現在、SDGs企業活動や社会貢献に全社一丸となり取り組んでいる。SDGsの17目標について、「社会貢献」「人材育成」「環境保全」の切り口で整理・定義し、CSR情報発信と社内浸透を図っている。実際に、同社の開発品には卵巣がん治療薬(VB-111)や乳がん治療薬(NC-6100)、難治性不妊治療(PRP療法)などがラインナップされており、治療薬を探している患者へ新たな治療法や治療薬を提供する社会的意義がある。
経営陣もSDGsには関心が高く、会社の中長期的な取り組みとして推進する方針だ。SDGs企業としてのメディアへの情報発信、さらに全社員を集めてのSDGs勉強会を催し、「SDGs」「ESG投資」「女性活躍」などについて、社内浸透・共有化を図っている。バイオベンチャーでここまでSDGs企業活動を積極的に行っている企業は珍しく、長期的視野を持った戦略型企業と言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)
<YM>
1. M&Aや提携の積極的推進
ナノキャリア<4571>では、パイプラインを一本足打法的な集中型から複数の後期開発品から構成される「集中と分散」型に改めている。このため積極的に外部技術の導入やM&A(“開発時間を買う”)を推進している。また、主要パイプラインが次ステージになかなか移行できない上場バイオベンチャーであっても、中に隠れている素性の良い技術や優れた人材を保有しているケースがある。上場バイオベンチャーは、一つひとつは小粒でも、相互補完・融合すれば大手・中堅創薬メーカーに対抗できる技術集団を形成し、新たな価値創出と成長・発展するポテンシャルを有すると同社の松山CEOは考えており、“バイオベンチャー連合”構想の一端が伺える。
2. SDGsへの全社的取り組みとサステナビリティ社会への貢献
同社では、従来のメッセージ「ナノテクで新しい医薬品を提供します」を改め、新たなメッセージとして「新たな価値を創造し、人々の健康と幸福に貢献します」を掲げている。同社は現在、SDGs企業活動や社会貢献に全社一丸となり取り組んでいる。SDGsの17目標について、「社会貢献」「人材育成」「環境保全」の切り口で整理・定義し、CSR情報発信と社内浸透を図っている。実際に、同社の開発品には卵巣がん治療薬(VB-111)や乳がん治療薬(NC-6100)、難治性不妊治療(PRP療法)などがラインナップされており、治療薬を探している患者へ新たな治療法や治療薬を提供する社会的意義がある。
経営陣もSDGsには関心が高く、会社の中長期的な取り組みとして推進する方針だ。SDGs企業としてのメディアへの情報発信、さらに全社員を集めてのSDGs勉強会を催し、「SDGs」「ESG投資」「女性活躍」などについて、社内浸透・共有化を図っている。バイオベンチャーでここまでSDGs企業活動を積極的に行っている企業は珍しく、長期的視野を持った戦略型企業と言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)
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