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エスプール Research Memo(2):21年11月期第2四半期累計業績は主力事業がけん引、2ケタ増収増益を達成

注目トピックス 日本株
■業績動向

1. 2021年11期第2四半期累計業績の概要
エスプール<2471>の2021年11月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比19.3%増の11,641百万円、営業利益で同19.5%増の1,184百万円、経常利益で同21.1%増の1,197百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同13.4%増の780百万円と2ケタ増収増益となった。緊急事態宣言の再発出によるマイナス影響を一部の事業で受けたことにより、売上高は会社計画に対して若干下回ったものの、増収効果により各利益は計画を上回り、第2四半期累計として過去最高業績を連続更新した。また、事業セグメント別でも人材ソリューション事業、ビジネスソリューション事業ともに2ケタ増収増益となり、過去最高を更新している。

主要事業の売上状況を見ると、人材ソリューション事業が前年同期比14.9%増、ビジネスソリューション事業のうち、障がい者雇用支援サービスが同32.7%増、採用支援サービスが同22.9%増と好調に推移した。また、前第3四半期に子会社化したブルードットグリーンの売上高は81百万円となっている。期初計画からの売上未達要因は、人材ソリューション事業のうち販売支援業務が緊急事態宣言下で低迷したこと、ブルードットグリーンのクレジット仲介サービスが取引市場におけるクレジット価格の上昇によって未達となったこと等が挙げられる。

売上総利益率は前年同期の29.5%から28.9%と0.6ポイント低下した。主には、人材ソリューション事業における派遣社員の給与・福利厚生費の上昇と、障がい者雇用支援サービスにおける売上構成比の変化(ストック収入の売上構成比が上昇)による。一方、販管費は人件費を中心に前年同期比15.6%増加したが、増収効果により販管費率は同0.6ポイント改善した。この結果、営業利益率は10.2%と前年同期並みの水準を維持した。

営業利益の主な増益要因を見ると、人材アウトソーシングサービスで144百万円、障がい者雇用支援サービスで85百万円、採用支援サービスで15百万円、その他サービスで64百万円の増益となった。一方、減益要因としては、本社共通費用の増加で91百万円(主に人件費増)、ロジスティクスアウトソーシングサービスで24百万円の減益となっている。なお、親会社株主に帰属する四半期純利益の増益率が経常利益よりも小さくなっているのは、前年同期の実効税率が、従業員の給与等の引上げ及び設備投資拡大による法人税額の特別控除適用により低かったことによる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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