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タナベ経営 Research Memo(4):2021年3月期はコロナ禍の影響で減収減益となるも、第4四半期は増収増益

注目トピックス 日本株
■業績動向

1. 2021年3月期の業績概要
タナベ経営<9644>の2021年3月期の連結業績は、売上高で前期比1.9%減の9,213百万円、営業利益で同23.9%減の751百万円、経常利益で同24.0%減の771百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同28.4%減の498百万円と減収減益となった。コロナ禍の影響で、コンサルティング契約やセミナー等の一部休止、並びに延期が期前半に発生し、主力の経営コンサルティング事業が減益となったほか、マーケティングコンサルティング事業も各種イベントの中止・延期などが影響して減収減益となった。

ただ、グローウィン・パートナーズ(株)のグループ化や、新たなコンサルティング案件の獲得を含めて期後半には徐々にコンサルティング需要も回復に向かい、第4四半期だけで見ると業績は増収増益に転じている。また、会社計画に対しては売上高が若干未達となったものの、各利益は計画を上回って着地した。

なお、同社が主要KPIとしている長期契約型サービス売上高は前期比6.3%減の4,090百万円、チームコンサルティング売上高は同0.4%減の3,952百万円、チームコンサルティングの期中平均契約社数は期の前半は一時休止等によって減少していたため同6.2%減の579社となった。また、チームコンサルティング売上高に対して長期契約型サービス売上高の減収率が大きくなったのは、戦略ドメイン&ファンクション研究会がコロナ禍の影響で期の前半に多くが中止となり、期の後半はオンラインでの開催を増やしたものの、大きく減少したことが主因となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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