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タナベ経営 Research Memo(8):2022年3月期は2ケタ増収増益に転じる見通し

注目トピックス 日本株
■今後の見通し

3. 2022年3月期の業績見通し
タナベ経営<9644>の2022年3月期の連結業績は、売上高で前期比10.7%増の10,200百万円、営業利益で同19.7%増の900百万円、経常利益で同16.6%増の900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同14.4%増の570百万円と2ケタ増収増益に転じる見通しだ。

事業セグメント別で見ると、経営コンサルティング事業は、グローウィン・パートナーズ(株)の業績が通年で寄与することに加えて、DXやM&Aをテーマとしたコンサルティング案件の需要増加が見込まれることから、売上高で同20.5%増の6,800百万円、営業利益で同22.0%増の1,340百万円となる見通しだ。一方、マーケティングコンサルティング事業は、コロナ禍初期に需要が高まった感染防止対策商品やテレワーク商品の提供等の反動減やダイアリーの減少見込みにより、売上高で同4.8%減の3,400百万円、営業利益で同28.5%減の60百万円となる見通しである。

なお、2022年3月期における事業方針については以下のとおりとなる。

(1) 経営コンサルティング事業
DX戦略として、地域企業のDXニーズの掘り起こしを図っていくほか、DXサービスメニュー(中流から下流の実装・実行支援)の拡充、推進、(株)リーディング・ソリューションやグローウィン・パートナーズ(株)との共同コンサルティング商品の開発を推進していく。既に、両社との協業案件も増えてきており、2022年3月期は一段のシナジー効果が期待される。

M&A戦略については、グローウィン・パートナーズ(株)のグループ化によるクロスボーダー(海外M&A案件)を含むM&A領域のさらなる拡大を図っていくほか、M&A戦略の推進による地域企業、地域経済の活性化を促進していく。また、そのために地方の金融機関や会計事務所等との連携も強化していく。

(2) マーケティングコンサルティング事業
デジタルを活用した新たなブランディング・プロモーション支援を推進していくほか、好調業界(消費財、流通、ビューティー等)の専門性強化、サービス提供におけるオンライン化の推進を図っていく。

(3) その他
戦略総合研究所のクライアントリレーション・クライアントサクセス・CRMコンサルティング機能により、既存顧客のフォローアップを強化し、新たなコンサルティングニーズを獲得していく。また、顧客に対するコンサルティング価値の向上、及びコンサルタントの生産性向上を実現する「コンサルティングテック」(コンサルティングメソッド×デジタル)の開発に取り組んでいく。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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