FJネクスト Research Memo(3):業界内でのポジションを生かした信用力、財務力、情報量に強み(1)
[21/08/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■企業特長
1. 成長モデル
エフ・ジェー・ネクスト<8935>の成長モデルは、資産運用型マンション市場そのものの拡大と業界シェアの維持及び向上の2つの要因がドライバーとなるものである。すなわち、同社の成長性は、首都圏(特に、都心部)における資産運用型マンション市場は発展するのか、そのなかで同社の優位性をどのように発揮していくのかの両面で捉えることが重要である。また、主力事業に付随する「不動産管理事業」が、積み上げ型のストックビジネスとして収益の下支えとなっているところにも特長がある。
さらに最近では、ファミリー向けマンションの開発及び販売※や中古マンションの取扱いなどにも積極的である。同社の主力事業は、あくまでも長期保有を前提とする資産運用型マンションの提供であるが、これまで培ってきた経営資源(財務基盤や情報力など)を生かせる分野への展開は、リスクを抑えながら業績の上乗せが期待でき、収益構造に厚み(経営の安定)をもたらす効果がある。
※ファミリー向けマンション「ガーラ・レジデンスシリーズ」の供給実績(累計)は着実な積み上げにより1,791戸に上る。また、今後に向けても「ガーラ・レジデンス川崎プルミエ」(2022年3月竣工予定)や「ガーラ・レジデンス相模大塚駅前」(2022年9月竣工予定)など、新規プロジェクトが進行中である。
2. 資産運用型マンションの概要と今後の発展性
資産運用型マンションの今後の発展性を判断するためには、その仕組みや商品性、社会的意義を理解する必要がある。
(1) 仕組み
資産運用型マンションとは、購入者(所有者)が自身で住むのではなく、第三者に貸して家賃収入を得ることを目的としたものである。したがって、好立地であることはもちろん居住者のニーズを捉えたマンションの開発により高い入居率を確保することが、安定的な家賃収入を生み出し購入者からの信頼を集めることになる。
(2) 購入者の目的・メリット
購入者は近年、商品認知度の向上により、一般的なサラリーマンが多く、将来に向けた資産運用を目的とするケースがほとんどである。住宅ローンにより購入資金を確保する一方、月々の返済は家賃収入で賄ない、退職までの間に返済を完了する計画が一般的であるため、原則として日常の生活に影響なく、長期的な視点から将来に向けた資産運用を行うことができる。また、安定的な家賃収入が老後の私的年金の役割を果たすことに加え、住宅ローンに団体信用生命保険をセットすることによる生命保険の代替や相続税対策(相続税評価額の圧縮効果)、分散投資効果など、様々な経済的メリットをもたらすところに特長がある。特にマイナス金利政策の導入、将来の年金受給に対する不安に加えて、新たな相続税対策(基礎控除の引下げに伴う課税対象の拡大など)のニーズが資産運用型マンションへの注目を集めている。
(3) 社会的意義
資産運用型マンション事業は、主要顧客層である一般的なサラリーマンに対し長期的な資産運用機会を提供するとともに、人口回帰が進む都心エリアに良質な賃貸住宅を提供することによる社会的意義を担っている。今後も単身世帯の増加や人口の都心回帰の傾向が継続することが予想され、都心で活躍する単身者を支えるインフラの提供は益々重要性を増すものと考えられている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<EY>
1. 成長モデル
エフ・ジェー・ネクスト<8935>の成長モデルは、資産運用型マンション市場そのものの拡大と業界シェアの維持及び向上の2つの要因がドライバーとなるものである。すなわち、同社の成長性は、首都圏(特に、都心部)における資産運用型マンション市場は発展するのか、そのなかで同社の優位性をどのように発揮していくのかの両面で捉えることが重要である。また、主力事業に付随する「不動産管理事業」が、積み上げ型のストックビジネスとして収益の下支えとなっているところにも特長がある。
さらに最近では、ファミリー向けマンションの開発及び販売※や中古マンションの取扱いなどにも積極的である。同社の主力事業は、あくまでも長期保有を前提とする資産運用型マンションの提供であるが、これまで培ってきた経営資源(財務基盤や情報力など)を生かせる分野への展開は、リスクを抑えながら業績の上乗せが期待でき、収益構造に厚み(経営の安定)をもたらす効果がある。
※ファミリー向けマンション「ガーラ・レジデンスシリーズ」の供給実績(累計)は着実な積み上げにより1,791戸に上る。また、今後に向けても「ガーラ・レジデンス川崎プルミエ」(2022年3月竣工予定)や「ガーラ・レジデンス相模大塚駅前」(2022年9月竣工予定)など、新規プロジェクトが進行中である。
2. 資産運用型マンションの概要と今後の発展性
資産運用型マンションの今後の発展性を判断するためには、その仕組みや商品性、社会的意義を理解する必要がある。
(1) 仕組み
資産運用型マンションとは、購入者(所有者)が自身で住むのではなく、第三者に貸して家賃収入を得ることを目的としたものである。したがって、好立地であることはもちろん居住者のニーズを捉えたマンションの開発により高い入居率を確保することが、安定的な家賃収入を生み出し購入者からの信頼を集めることになる。
(2) 購入者の目的・メリット
購入者は近年、商品認知度の向上により、一般的なサラリーマンが多く、将来に向けた資産運用を目的とするケースがほとんどである。住宅ローンにより購入資金を確保する一方、月々の返済は家賃収入で賄ない、退職までの間に返済を完了する計画が一般的であるため、原則として日常の生活に影響なく、長期的な視点から将来に向けた資産運用を行うことができる。また、安定的な家賃収入が老後の私的年金の役割を果たすことに加え、住宅ローンに団体信用生命保険をセットすることによる生命保険の代替や相続税対策(相続税評価額の圧縮効果)、分散投資効果など、様々な経済的メリットをもたらすところに特長がある。特にマイナス金利政策の導入、将来の年金受給に対する不安に加えて、新たな相続税対策(基礎控除の引下げに伴う課税対象の拡大など)のニーズが資産運用型マンションへの注目を集めている。
(3) 社会的意義
資産運用型マンション事業は、主要顧客層である一般的なサラリーマンに対し長期的な資産運用機会を提供するとともに、人口回帰が進む都心エリアに良質な賃貸住宅を提供することによる社会的意義を担っている。今後も単身世帯の増加や人口の都心回帰の傾向が継続することが予想され、都心で活躍する単身者を支えるインフラの提供は益々重要性を増すものと考えられている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<EY>