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トビラシステムズ Research Memo(4):迷惑情報フィルタ事業を展開(2)

注目トピックス 日本株
■トビラシステムズ<4441>の事業概要

6. 固定電話向けフィルタサービス
固定電話向けフィルタサービスは、国内の通信回線事業者が提供するIP電話向け迷惑情報フィルタサービスとして提供している。利用者の固定電話に着信があった際に、着信電話番号が迷惑電話に該当するかどうかを自動的に判別し、迷惑電話と判別された電話番号については呼び出し音を鳴らさない仕組みとなっている。通信回線事業者が提供するホームゲートウェイ(光回線によるインターネットサービスで複数の機器を接続する光電話対応ルータ)に、当該サービスに係るアプリケーションが内蔵され、オプションパックの利用申し込みを行うことで迷惑情報フィルタサービスの利用が可能となる。

現在の主要顧客はKDDI、中部テレコミュニケーション(株)である。固定電話全体の契約数は減少傾向が続いているが、一方でIP電話の利用番号数は増加基調であり、従来の電話回線による加入電話からインターネット回線を利用するIP電話への移行が進んでいる。このため通信回線事業者を通じたサービス契約数は増加基調である。また、従来の電話回線向け製品として「トビラフォン」の電話機外付け型端末(LED発光色によって着信電話の安全度を知らせる機能搭載)の販売も行っている。

7. ビジネスフォン向けフィルタサービス
ビジネスフォン向けフィルタサービスは、一般企業を主たる顧客として、「トビラフォン」にクラウドサーバでの通話録音システムや集中型管理システムの機能を追加した「トビラフォンBiz光回線用」と、クラウド型ビジネスフォンサービスの「トビラフォン Cloud」を販売している。

「トビラフォンBiz光回線用」は通話情報の録音、着信履歴の管理・共有、不要なセールス電話等迷惑電話の自動拒否による業務効率化やサービス品質の向上、コンプライアンスの強化などの効果が得られる。「トビラフォン Cloud」はビジネスフォンをスマートフォンアプリとして持ち歩きを可能にした商品で、テレワーク業務での活用が期待される。

法人向け市場の開拓を目指し、機器販売売上やサービス利用料収入を収益源としていくため、営業体制強化などの準備を進めている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)




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