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ザイマックス Research Memo(7):外部成長による巡航DPUの向上を通じて、投資主価値の向上を目指す(3)

注目トピックス 日本株
■今後の成長戦略

6. ESGへの取り組み
ザイマックス・リート投資法人<3488>は、ESG(Environment、Social、Governanceの頭文字)にも熱心に取り組んでいる。

Environment(環境)の分野では、同投資法人の保有物件のうち7物件がCASBEE(一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構が認証する環境性能評価ツール)及びBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)の認証を取得している。特にCASBEEではAランクの高評価を得ている。また、環境負荷低減への取り組みとして、2021年11月よりオフィス4物件で再生エネルギー100%の電力を導入予定であり、今後も保有物件の環境・省エネ対策やエネルギー利用の効率化を推進する計画だ。

Social(社会)の分野では、テナント・地域社会への取り組み(エレベーター非常用収納ボックスの設置や災害救援ベンダーの導入などのほか、ザイマックス不動産投資顧問による21世紀金融行動原則への署名、ペーパーレス化の推進、同社社員への資格取得の支援やダイバーシティの尊重などを実践している。また、スポンサーグループでは、「からくさ不動産塾」を通じた不動産ビジネス人材の育成にも取り組んでいる。

Governance(ガバナンス)の分野では、ザイマックス不動産投資顧問の意思決定フローにおいて、投資家利益に重大な影響がある事項について外部委員が参加する委員会を経る意思決定フローとし、投資主の利益保護を図るほか、同社でのコンプライアンス教育、スポンサーによる同投資法人への出資(スポンサーが同投資法人の投資口を保有することで投資家と利害を一致させ、投資主価値の向上を実現する)などを実践している。

近年、欧州や米国を中心に、ESGの観点から企業を分析して投資をするESG投資が増えている。世界のESG投資残高は2014年の18.2兆米ドルから2020年には35.3兆米ドルに拡大した。わが国ではESG投資では欧米に遅れていたが、2020年には残高2.8兆米ドル、世界シェア8.1%に急拡大している。世界的にESG投資拡大の潮流のなかで、日本でも成長余地が大きいと言えるであろう。その意味でも、積極的にESGに取り組む同投資法人が注目される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)



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