ココナラ Research Memo(6):株式上場による資金調達により借金を完済、財務内容が大きく改善
[21/11/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
2. 財務状況と経営指標
ココナラ<4176>の2021年8月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比2,114百万円増加の4,059百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では株式上場に伴う新株発行等により現金及び預金が2,034百万円増加し、固定資産では本社移転に伴い差入保証金が35百万円増加した。
負債合計は前期末比43百万円減少の1,730百万円となった。新株発行により調達した資金の一部で有利子負債を完済した一方で、「ココナラ」の流通高増加に伴って前受金が153百万円、預り金が210百万円それぞれ増加※したほか、未払金が252百万円、未払法人税等が43百万円増加した。純資産合計は前期末比2,157百万円増加の2,328百万円となった。株式上場に伴う新株発行により、資本金及び資本剰余金がそれぞれ1,058百万円増加したほか、当期純利益の計上により利益剰余金の損失額が41百万円縮小したことによる。
※「ココナラ」ではエスクロー決済を導入しており、サービスの購入者から一旦購入代金を預かり、サービスの納品完了が確認されてから、出品者に購入代金を支払う格好となっている。預り金はサービスの納品完了前の状態、前受金は納品後の状態のものをそれぞれ計上している。
経営指標について見ると、財務の健全性を表す自己資本比率が前期末の8.8%から57.4%に上昇したほか無借金経営となり、株式上場に伴う資金調達の実施によって財務内容が大きく改善した。同社は資金調達した約21億円の使途として、借入金の返済のほか、今後は事業拡大に向けた人件費・採用費、広告宣伝費、システム関連費などに充当していく予定としている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<EY>
2. 財務状況と経営指標
ココナラ<4176>の2021年8月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比2,114百万円増加の4,059百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では株式上場に伴う新株発行等により現金及び預金が2,034百万円増加し、固定資産では本社移転に伴い差入保証金が35百万円増加した。
負債合計は前期末比43百万円減少の1,730百万円となった。新株発行により調達した資金の一部で有利子負債を完済した一方で、「ココナラ」の流通高増加に伴って前受金が153百万円、預り金が210百万円それぞれ増加※したほか、未払金が252百万円、未払法人税等が43百万円増加した。純資産合計は前期末比2,157百万円増加の2,328百万円となった。株式上場に伴う新株発行により、資本金及び資本剰余金がそれぞれ1,058百万円増加したほか、当期純利益の計上により利益剰余金の損失額が41百万円縮小したことによる。
※「ココナラ」ではエスクロー決済を導入しており、サービスの購入者から一旦購入代金を預かり、サービスの納品完了が確認されてから、出品者に購入代金を支払う格好となっている。預り金はサービスの納品完了前の状態、前受金は納品後の状態のものをそれぞれ計上している。
経営指標について見ると、財務の健全性を表す自己資本比率が前期末の8.8%から57.4%に上昇したほか無借金経営となり、株式上場に伴う資金調達の実施によって財務内容が大きく改善した。同社は資金調達した約21億円の使途として、借入金の返済のほか、今後は事業拡大に向けた人件費・採用費、広告宣伝費、システム関連費などに充当していく予定としている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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