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今週のマーケット展望「日経平均予想は28000〜29500円」〜マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)

注目トピックス 日本株
皆さま、こんにちは、フィスコマーケットレポーター山崎みほの「マネックス証券の気になるレポート」です。

新型コロナウイルスの「オミクロン株(南アフリカ変異株)」のニュースへの警戒感がマーケットにも表れています。この影響がどうなっていくのか、とても気になるところですよね。

さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、11月29 日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。


まず広木さんは、『市場は南ア変異株の恐怖に満ち溢れている‐と、普通はその様に考えがちだが、実際のところはそうではないだろう』と言及。

その理由は、『先週末に日本・アジア市場が南ア変異株のニュースで急落し、そのリスクオフの流れは欧州〜米国へと伝播した。今年最大とも言える世界株安が連鎖的に起きた。つまり南ア変異株のリスクは、相当程度、一気に織り込まれたということである』とのことです。

続けて、『もちろん、市場が安定を取り戻すのはしばらくかかるだろう。南ア変異株については分からないことだらけの段階であり、これまで何度も述べている通り、市場にとっての最大のリスクは「分からないこと」なので、市場の脆弱性はしばらく続くだろう』とした上で、『しかし、最悪期は過ぎた。なぜそう言えるかというと、上述の通り、市場にとっての最大のリスクは「分からないこと」なので、南ア変異株について一番「分からない」状況であったのは、このニュースが初めて出た時である。それ以降は徐々に情報が伝わる。 つまり「分かって」くるわけだから、リスクの度合いは低下していく』と説明しています。

また、月末月初に当たる今週は『イベントが目白押し』と広木さん。

『30日に日本の失業率・有効求人倍率、鉱工業生産、中国の製造業PMI、12 月 1日に法人企業統計、中国の財新製造業PMI、米国ではADP全米雇用リポート、ISM製造業景況指数、地区連銀経済報告(ベージュブック)、2 日にOPECプラス会合、3日に米雇用統計とISM非製造業景況指数などが予定されている』と、スケジュールを伝えています。

そして、今週は『11月の最終日を迎え、12月相場へと移行する』として、『11月最終日を含む週は株高の特異週である。3月期決算企業の中間配当を受け取る機関投資家の再投資がその背景にある。11月最終営業日を含む週の日経平均は2000年以降で上昇が20回、下落は1回だった』と解説しています。

広木さんは、『南ア変異株リスクで急落した日本株市場はいっそう割安感が強まっている。日経平均の予想PERは13.8倍にまで低下した。そこに需給面の好材料が重なれば、絶好の押し目買いチャンスである。円高はマイナス材料だがリスクオフで原油価格も米国の長期金利も下がっているのはプラスの材料だ』と分析しているようです。

さらに、『南ア変異株はどのように広がっていくか予見不能だ。しばらくは経過観察が必要だが、それでも人類はこの2年でコロナとの付き合い方を学んできた。ワクチンも治療薬もある。警戒心は必要だが過度に恐れることは不要だろう。相場も早晩、そのようなスタンスになると思われる』と見解を述べています。

参考にしてみてくださいね。

山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコマーケットレポーター 山崎みほ



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