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グッドスピード Research Memo(3):SUV販売を軸に附帯サービス関連によるストック型収益モデルに強み

注目トピックス 日本株
■事業概要

1. 事業概要
グッドスピード<7676>はミッション・ビジョンの実現に向けて自動車販売及びその附帯事業を提供している。セグメントは自動車販売及びその附帯事業の単一セグメントだが、その中で自動車販売関連((1)新車・中古車販売(2)買取)と附帯サービス関連((1)整備・鈑金・ガソリンスタンド(2)保険代理店(3)レンタカー)の2つに分かれている。

顧客層は東海地方在住、40代以下、中古車ポータルサイト経由での来店が中心となっている。地域に関しては出店店舗の立地もあり東海地方在住の顧客が多くなっている。今後は新規出店地域の拡大やM&Aでの出店地域拡大に期待していきたい。また今後はポータルサイトを経由することなく、直接同社店舗及びサイトへ訪問する顧客を増加させるために自社サイトの強化、知名度の向上、同社の強みである提供価値の訴求(=「安心・快適・楽しいカーライフの提供」)を通じて顧客層の拡大を図っている。

ビジネスモデルとしてはユーザーのカーライフサイクルに寄り添いながら附帯サービス関連を継続的に提供して、ストック型収益を積み上げている点に特徴がある。

自動車販売関連
(1) 新車・中古車販売
2021年9月期末時点で敷地面積2,000坪以上、展示台数常時200台以上の店舗であるMEGA専門店7店舗、国産車専門店10店舗、輸入車専門店5店舗、バイク販売店9店舗を展開(併設店を含む)している。主にSUV専門店とミニバン専門店を展開しており、SUV専門店は取扱車種を絞り、高年式・低走行の良質な中古車を中心に取り揃えている。ミニバン専門店は、ファミリー層に特に人気の高いミニバンを取り扱い同じく高年式・低走行の良質な中古車を中心に取り揃えている。

(2) 買取
顧客の同社店舗への持ち込みによる店頭買取のほか、複数の企業が運営する一括買取査定サイト経由で同社へアクセスした自動車買取希望の顧客に対する出張買取を行う買取専門店2店舗、販売店併設4店舗を展開している。

附帯サービス関連
(1) 整備・鈑金・ガソリンスタンド
ほとんどの販売店に併設されている整備工場にて、販売した車両の整備や車検等のサービスを行なっている。認証工場は25店舗(うち14店舗が指定工場)。このほか車検専門店3店舗、鈑金を専門に行うBPセンター4店舗、ガソリンスタンド1店舗を展開している。

(2) 保険代理店
中古車販売の各店舗において同社取扱車両の販売に際して、自動車保険を提案し、自動車保険の新規獲得を行っている。また販売後のアフターケアとして、社内に専門部署を設置し、保険契約継続率向上のためサポート体制の強化を図っている。

(3) レンタカー
新たな収益の柱を作るため、顧客のレンタカー利用体験を動機として車両販売に繋げる。またレンタカー車両として利用した後、同社グループ在庫車両へ転換するという仕入ルートの開拓のために愛知県、沖縄県を中心に車両の貸出サービスを提供している。また、サブスクリプションサービス「NORIHO」の提供も行なっている。

2. 同社の強み
中古車販売市場において、現時点で顧客は欲しい車両をポータルサイトで検索し、その車が置いてある店舗に足を運ぶという流れであるが、今後は企業ブランドでの車選択、それに伴う大手の寡占化が進むと考えている。その中で同社は(1)専門性の特化(2)ドミナント戦略(3)快適・清潔な店舗作り(4)カーライフのトータルサポート(5)独自基準の仕入体制(6)豊富なオプション(7)整備ピットの併設(8)ファン(顧客)との繋がり(9)人材育成・採用の9つの強みを生かし、競合他社との差別化を行なっていく。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 石津大希)



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