GMOペパボ--- 21年12月期の売上高は過去最高を記録、ストック型サービスが堅調に推移
[22/02/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
GMOペパボ<3633>は7日、2021年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比7.9%増の118.79億円、営業利益が同4.2%減の8.88億円、経常利益が同1.6%減の9.68億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.8%減の7.15億円となった。
ホスティング事業の売上高は前期比5.2%増の48.07億円、セグメント利益は同8.3%増の14.74億円となった。「ロリポップ!」については、契約件数は「ムームードメイン」との連携強化や、アフィリエイト経由での新規契約獲得により425,982件(前期末比2.1%増)となった。また、上位プランやオプション機能への誘導強化の結果、顧客単価は398円(前期比6.1%増)となった。「ムームードメイン」においては、ドメイン更新料の上昇により顧客単価は増加したが、新規の契約者数が減少し登録ドメイン数は1,171,750件(前期末比2.5%減)となった。
EC支援事業の売上高は前期比19.8%増の48.74億円、セグメント利益は同7.8%減の11.17億円となった。「カラーミーショップ」においては、初期費用無料・月額利用料無料でネットショップを開設できるフリープランの導入を開始したほか、地方銀行や全国商工会連合会との連携を通じ地方創生やDX化促進の取り組みを強化し契約件数が46,369件(前期末比12.9%増)となった。また、販促支援アプリの提供やオプション利用の増加に伴い、顧客単価は3,281円(前期比4.8%増)となった。「SUZURI」においては、マスクやボアフリースを始めとした新アイテムの追加や夏季のTシャツセール期間の拡充などを実施した結果、会員数は106万人(前期末比51.1%増)となり、当年度における流通金額は32億円(前期比31.2%増)と順調に成長したが、プロモーション等の営業費用も増加した。
ハンドメイド事業の売上高は前期比1.9%減の19.52億円、セグメント利益は同0.6%減の2.25億円となった。2021年11月には、手芸販売専門店「クラフトハートトーカイ」を主力に、手芸用品や衣料品・服飾品、その他生活関連雑貨などを販売する藤久と業務提携するなど新たな取り組みをはじめた。「minne」は、機能面の改善や販促活動を行った結果、当年度における流通金額は151億円(前期比1.6%増)となったが、コンビニ決済やキャリア決済の比率が低下し、決済手数料売上が減少した。
金融支援事業の売上高は前期比66.5%増の2.12億円、セグメント損失は1.39億円(前期は2.99億円の損失)となった。「FREENANCE」においては、「カラーミーショップ」「SUZURI」「minne」などの同社サービスとの連携やフリーランスと関係の強い企業との提携や連携を強化し、請求書買取額は28億円(前期比71.4%増)となった。
その他の売上高は前期比87.2%減の0.32億円、セグメント損失は0.12億円(前期は0.47億円の利益)となった。連結子会社であるGMOクリエイターズネットワークが運営するWebコンテンツ制作事業やブログサービス「JUGEM」が属していたが、2021年1月にWebコンテンツ制作事業、2021年4月にブログサービス「JUGEM」をそれぞれ事業譲渡した。
2022年12月通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.3%減の114.82億円、営業利益が同28.7%増の11.43億円、経常利益が同19.5%増の11.56億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.7%増の7.85億円を見込んでいる。2022年12月期第1四半期の期首より「収益認識に関する会計基準」等の適用を予定しており、業績予想は同基準適用後の数値となる。なお、2022年12月期の適用前での比較は売上高13,674百万円(前期比15.1%増)、営業利益1,135百万円(前期比27.7%増)、経常利益1,148百万円(前期比18.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益779百万円(前期比8.9%増)となる。
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