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インテリックス Research Memo(10):省エネリノベーション「ECOCUBE」を差別化商品として拡販(2)

注目トピックス 日本株
■今後の見通し

(3) 中期ビジョン
インテリックス<8940>はビジョンとして、「すべての人にリノベーションで豊かな生活を」を掲げ、従来の中古マンションのリノベーションだけにとどまらず、地域活性化につながる「京町家」の再生プロジェクトやホテル等の宿泊事業のほか、低炭素化社会の実現に貢献する「ECOCUBE」の拡販に取り組むなど、既存の枠組みや概念を越えて新しい創造性のあるものを生み出していくことで収益成長を目指していく方針を打ち出している。

同社の業績推移を見ると、売上高は2008年5月期の47,448百万円、営業利益は2007年5月期の2,829百万円が過去最高水準となっており、その後は浮き沈みがあるものの、伸び悩む状況が続いてきた。主因は、リノベーションマンション市場の競争激化により、首都圏における販売件数の減少傾向が続いたことにある。2013年5月期以降、地方エリアへ展開していくことで首都圏での販売減少をカバーし、業績水準を維持してきたことがうかがえる。

前述した通り、今後は仕入・販売体制の強化に加えて差別化商品となる「ECOCUBE」を拡販していくことで、リノベーション事業分野の再成長を目指している。また、リースバック事業やアセットシェアリング事業等のハイブリッド型ビジネス(フロー型とストック型の複合型ビジネス)の拡充により、不動産市況の影響を受けやすい収益構造からの転換を図り、安定かつ持続的な成長を目指していく戦略となっている。具体的な、事業戦略や経営数値目標については2022年7月発表予定の中期経営計画を待つことになるが、戦略商品となる「ECOCUBE」をどのように普及・拡販していくことができるかが今後の成長の鍵を握るものと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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