SBSHD Research Memo(3):2021年12月期はM&A効果や企業間物流の回復により大幅増収増益を達成
[22/03/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
1. 2021年12月期の業績概要
SBSホールディングス<2384>の2021年12月期の連結業績は、売上高で前期比56.9%増の403,485百万円、営業利益で同88.9%増の20,706百万円、経常利益で同88.3%増の20,489百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同58.1%増の10,790百万円と大幅な増収増益となり、売上高及び営業利益は4期連続、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は3期連続で過去最高を更新した。また、期初計画や2021年8月に発表した修正計画値に対しても上回って着地した。
前期比での増収増益要因は、物流事業において新規連結したSBS東芝ロジスティクスの業績が寄与したことに加えて、既存グループ会社の業績もECなどの宅配や食品物流が堅調に推移し、コロナ禍で前期に落ち込んでいた企業間物流も大きく回復したことが主因となっている。また、不動産事業でも「南港物流センター」を一括売却したことにより2ケタ増収増益となり、収益増に貢献した。なお、親会社株主に帰属する当期純利益の増益率が経常利益よりも低くなっているのは、利益増に大きく貢献したSBS東芝ロジスティクスやSBSリコーロジスティクスの出資比率が66.6%であり、非支配株主に帰属する当期純利益が2020年12月期の442百万円から2,375百万円に増加したことが主因となっている。
期初計画比で売上高が上振れした要因は、家電製品や医療機器、半導体、事務機器などの企業間物流が想定以上に増加したこと、並びに海上運賃や航空運賃の高騰による増収が主因となっている。営業利益は期初計画比で57億円上振れたことになるが、このうち約7割がSBS東芝ロジスティクスの上振れ分となる。期初段階では保守的に見ていたことに加えて、価格是正により不採算取引の見直しに取り組んだことが利益増につながった。なお、期初計画には織り込んでいなかった西新宿へのグループ本社の移転費用や賃借料(2021年10月より発生)、認知度向上を図るためのテレビCM費用、M&Aに掛かるコンサルティング費用等を第4四半期に合わせて10億円強計上しており、これらがなければ利益はさらに上乗せできたことになる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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1. 2021年12月期の業績概要
SBSホールディングス<2384>の2021年12月期の連結業績は、売上高で前期比56.9%増の403,485百万円、営業利益で同88.9%増の20,706百万円、経常利益で同88.3%増の20,489百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同58.1%増の10,790百万円と大幅な増収増益となり、売上高及び営業利益は4期連続、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は3期連続で過去最高を更新した。また、期初計画や2021年8月に発表した修正計画値に対しても上回って着地した。
前期比での増収増益要因は、物流事業において新規連結したSBS東芝ロジスティクスの業績が寄与したことに加えて、既存グループ会社の業績もECなどの宅配や食品物流が堅調に推移し、コロナ禍で前期に落ち込んでいた企業間物流も大きく回復したことが主因となっている。また、不動産事業でも「南港物流センター」を一括売却したことにより2ケタ増収増益となり、収益増に貢献した。なお、親会社株主に帰属する当期純利益の増益率が経常利益よりも低くなっているのは、利益増に大きく貢献したSBS東芝ロジスティクスやSBSリコーロジスティクスの出資比率が66.6%であり、非支配株主に帰属する当期純利益が2020年12月期の442百万円から2,375百万円に増加したことが主因となっている。
期初計画比で売上高が上振れした要因は、家電製品や医療機器、半導体、事務機器などの企業間物流が想定以上に増加したこと、並びに海上運賃や航空運賃の高騰による増収が主因となっている。営業利益は期初計画比で57億円上振れたことになるが、このうち約7割がSBS東芝ロジスティクスの上振れ分となる。期初段階では保守的に見ていたことに加えて、価格是正により不採算取引の見直しに取り組んだことが利益増につながった。なお、期初計画には織り込んでいなかった西新宿へのグループ本社の移転費用や賃借料(2021年10月より発生)、認知度向上を図るためのテレビCM費用、M&Aに掛かるコンサルティング費用等を第4四半期に合わせて10億円強計上しており、これらがなければ利益はさらに上乗せできたことになる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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