スカラ Research Memo(9):既存事業はIT/AI/IoT/DX事業を中心に順調に推移する見通し(1)
[22/03/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■スカラ<4845>の今後の見通し
2. 2022年6月期業績の見通し
2022年6月期の業績見通しについては未定としている。期初予想をレンジ形式で公表していたものの、2022年2月にM&Aした日本ペット少額短期保険については、関係当局の承認後に子会社となること及び国際会計基準への組み替え作業に相応の時間を要すると見込まれていることから、未定へと変更した。ただ、2022年6月期第3四半期決算発表までに承認が下りた場合は、決算発表時に通期業績予想も合わせて開示する予定のようだ。なお、既存事業の2022年6月期下期については、カスタマーサポート事業を除きおおむね順調に推移する見通しとなっている。
事業セグメント別の今後の取り組み方針については、以下のとおりとなる。
(1) IT/AI/IoT/DX事業
IT/AI/IoT/DX事業では、新サービスや他事業をフックに新規契約を獲得することでストック収入を積み上げていくほか、受託開発でも大型案件や新規事業につながる案件の獲得に取り組むことで、年率2ケタ成長を目指す。2022年6月期のサービス別契約件数で見ると、売上収益の約7割を占める「i-シリーズ」で前期比6.2%増の2,550件、やや単価の高いエンタープライズ案件(カスタム案件)で同15.2%増の190件、共創プロジェクトなどの大型案件で同29.6%増の35件を計画している。
共創プロジェクトには、損害保険ジャパン向けの安全運転支援サービスの継続プロジェクト、シノケングループと共同開発した「不動産トラストDXプラットフォーム」のほか、三井住友海上火災保険(株)及びデザミス(株)との共創プロジェクトとして、畜産業界初の家畜診療サポートサービス「U-メディカルサポート」の開発を進めている。「U-メディカルサポート」は、デザミスが開発した牛の行動モニタリングシステム「U-motion®」と連携することで、家畜診療におけるコミュニケーションシーンをデジタルで支援することを目指しており、2022年4月頃のリリースを予定している。スカラコミュニケーションズはプロジェクトマネジメント、サービス化開発、販売、運用、データベース分析等を行い、システム開発料に加えてシステムの月額利用量の一定率を受け取る。
2022年6月期第2四半期の進捗状況としては、共創プロジェクトが順調に推移している一方、「i-シリーズ」は若干遅れており、下期に挽回することで達成を目指す。
(2) カスタマーサポート事業
カスタマーサポート事業では、カスタマーサポート領域のサービスの高付加価値化に取り組んでいく。具体的には、低採算案件の縮小と利益率の高いコールセンターの構築並びに同社グループの商材を掛け合わせることで、利便性や生産性の向上を図り、事業規模の拡大と収益性向上を目指す。また、共創事業のカスタマーサポート分野を一括して設計し、運用可能な組織体制を構築することで、共創事業の成長に貢献していく。
コールセンターの席数で見ると、従来コンサル対象となっていたコールセンターの席数が2021年6月期の300席から2022年6月期は200席、2025年6月期は100席と減少するのに対して、新たに同社で立ち上げる内製コールセンターが2022年6月期の50席から2025年6月期は500席に拡大する計画となっている。この結果、合計席数は2021年6月期の300席から2025年6月期は600席、契約件数も同様に250件から500件を目指す。
トピックとしては、カスタマーサポート業務を専門に行う内製コールセンターの稼動を開始し、2022年6月期第2四半期累計で8席となった。引き続き低採算案件の見直しを継続し、2023年6月期以降の黒字転換を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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2. 2022年6月期業績の見通し
2022年6月期の業績見通しについては未定としている。期初予想をレンジ形式で公表していたものの、2022年2月にM&Aした日本ペット少額短期保険については、関係当局の承認後に子会社となること及び国際会計基準への組み替え作業に相応の時間を要すると見込まれていることから、未定へと変更した。ただ、2022年6月期第3四半期決算発表までに承認が下りた場合は、決算発表時に通期業績予想も合わせて開示する予定のようだ。なお、既存事業の2022年6月期下期については、カスタマーサポート事業を除きおおむね順調に推移する見通しとなっている。
事業セグメント別の今後の取り組み方針については、以下のとおりとなる。
(1) IT/AI/IoT/DX事業
IT/AI/IoT/DX事業では、新サービスや他事業をフックに新規契約を獲得することでストック収入を積み上げていくほか、受託開発でも大型案件や新規事業につながる案件の獲得に取り組むことで、年率2ケタ成長を目指す。2022年6月期のサービス別契約件数で見ると、売上収益の約7割を占める「i-シリーズ」で前期比6.2%増の2,550件、やや単価の高いエンタープライズ案件(カスタム案件)で同15.2%増の190件、共創プロジェクトなどの大型案件で同29.6%増の35件を計画している。
共創プロジェクトには、損害保険ジャパン向けの安全運転支援サービスの継続プロジェクト、シノケングループと共同開発した「不動産トラストDXプラットフォーム」のほか、三井住友海上火災保険(株)及びデザミス(株)との共創プロジェクトとして、畜産業界初の家畜診療サポートサービス「U-メディカルサポート」の開発を進めている。「U-メディカルサポート」は、デザミスが開発した牛の行動モニタリングシステム「U-motion®」と連携することで、家畜診療におけるコミュニケーションシーンをデジタルで支援することを目指しており、2022年4月頃のリリースを予定している。スカラコミュニケーションズはプロジェクトマネジメント、サービス化開発、販売、運用、データベース分析等を行い、システム開発料に加えてシステムの月額利用量の一定率を受け取る。
2022年6月期第2四半期の進捗状況としては、共創プロジェクトが順調に推移している一方、「i-シリーズ」は若干遅れており、下期に挽回することで達成を目指す。
(2) カスタマーサポート事業
カスタマーサポート事業では、カスタマーサポート領域のサービスの高付加価値化に取り組んでいく。具体的には、低採算案件の縮小と利益率の高いコールセンターの構築並びに同社グループの商材を掛け合わせることで、利便性や生産性の向上を図り、事業規模の拡大と収益性向上を目指す。また、共創事業のカスタマーサポート分野を一括して設計し、運用可能な組織体制を構築することで、共創事業の成長に貢献していく。
コールセンターの席数で見ると、従来コンサル対象となっていたコールセンターの席数が2021年6月期の300席から2022年6月期は200席、2025年6月期は100席と減少するのに対して、新たに同社で立ち上げる内製コールセンターが2022年6月期の50席から2025年6月期は500席に拡大する計画となっている。この結果、合計席数は2021年6月期の300席から2025年6月期は600席、契約件数も同様に250件から500件を目指す。
トピックとしては、カスタマーサポート業務を専門に行う内製コールセンターの稼動を開始し、2022年6月期第2四半期累計で8席となった。引き続き低採算案件の見直しを継続し、2023年6月期以降の黒字転換を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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