かっこ Research Memo(4):2021年12月期は売上高が14.4%増の9億円超に伸長
[22/05/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
1. 2021年12月期の業績
2021年12月期の業績は、売上高で前期比14.4%増の951百万円、営業利益で同29.5%増の178百万円、経常利益で同47.9%増の170百万円に急伸した。前期の法人税等調整額のプラスの影響がなくなったことにより当期純利益は同7.5%減の120百万円で着地したものの、売上高、営業利益、経常利益はそれぞれ2016年12月期以降、6期連続で増収増益を達成し、過去最高売上高を更新している状況だ。外部DBとの連携などによる「O-PLUX」の付加価値向上・導入障壁解消のために低価格モデルである「不正チェッカー」、「O-MOTION Light」の投入、カード会社・決済代行会社・ECパッケージ企業をはじめとする外部企業とのアライアンス拡大によるかっこ<4166>サービス導入企業の増加、コロナ禍による生活スタイルの変化によるEC取引の活発化(「O-PLUX」は月額料金に加えて審査件数に基づく従量課金の体制をとっている)などが寄与した。
また、利益率の高さも特筆に値する。2021年12月期の売上高総利益率は72.6%、営業利益率は18.8%、経常利益率は18.0%、当期純利益率は12.6%と非常に高い数値であり、効率的に利益を上げる体質が整っていることが窺える。固定費が相対的に低く、売上が伸びるに従って利益率が高くなるSaaS型ビジネスの特徴を良く現わしていると言えるだろう。
さらに、売上に占めるストック収益率が高い点にも注目したい。同社の主力製品である「O-PLUX」のストック収益が前期比16.0%増の690百万円に伸びたことにより、同社の売上に占めるストック収益の割合は同プラス1.0ポイントの72.5%に高まっている。「O-PLUX」の月次解約率(年間平均)が0.24%と非常に低いことからも安定して収益をあげることができるビジネスモデルを構築していると言えるだろう。安定してキャッシュが生まれることで将来に向けた投資を積極的に行うことができ、同社の成長を後押しする体制が整っていると弊社は見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
<SI>
1. 2021年12月期の業績
2021年12月期の業績は、売上高で前期比14.4%増の951百万円、営業利益で同29.5%増の178百万円、経常利益で同47.9%増の170百万円に急伸した。前期の法人税等調整額のプラスの影響がなくなったことにより当期純利益は同7.5%減の120百万円で着地したものの、売上高、営業利益、経常利益はそれぞれ2016年12月期以降、6期連続で増収増益を達成し、過去最高売上高を更新している状況だ。外部DBとの連携などによる「O-PLUX」の付加価値向上・導入障壁解消のために低価格モデルである「不正チェッカー」、「O-MOTION Light」の投入、カード会社・決済代行会社・ECパッケージ企業をはじめとする外部企業とのアライアンス拡大によるかっこ<4166>サービス導入企業の増加、コロナ禍による生活スタイルの変化によるEC取引の活発化(「O-PLUX」は月額料金に加えて審査件数に基づく従量課金の体制をとっている)などが寄与した。
また、利益率の高さも特筆に値する。2021年12月期の売上高総利益率は72.6%、営業利益率は18.8%、経常利益率は18.0%、当期純利益率は12.6%と非常に高い数値であり、効率的に利益を上げる体質が整っていることが窺える。固定費が相対的に低く、売上が伸びるに従って利益率が高くなるSaaS型ビジネスの特徴を良く現わしていると言えるだろう。
さらに、売上に占めるストック収益率が高い点にも注目したい。同社の主力製品である「O-PLUX」のストック収益が前期比16.0%増の690百万円に伸びたことにより、同社の売上に占めるストック収益の割合は同プラス1.0ポイントの72.5%に高まっている。「O-PLUX」の月次解約率(年間平均)が0.24%と非常に低いことからも安定して収益をあげることができるビジネスモデルを構築していると言えるだろう。安定してキャッシュが生まれることで将来に向けた投資を積極的に行うことができ、同社の成長を後押しする体制が整っていると弊社は見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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