かっこ Research Memo(5):財務体質は非常に健全
[22/05/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
2. 財務状況と経営指標
2021年12月期末時点のかっこ<4166>の貸借対照表を見てみると、当期純利益を120百万円あげたことにより、利益剰余金が120百万円増加し、364百万円に膨らんでいる。利益剰余金は2019年12月期の114百万円から順調に増加してきており、しっかりと利益をあげてきたことが窺える。一方、流動資産の現金及び預金は前期比マイナス492百万円となった。これは事業活動の結果、営業キャッシュ・フローが149百万円とプラスになったものの、社債の償還と長期借入金の返済をそれぞれ105百万円、399百万円行ったことが影響した格好だ。ただ、営業キャッシュ・フローはしっかりとプラスになっていること、負債の返済により財務体質の健全化を図る意志が読み取れることなどから大きな問題ではないと弊社は考えている。
また、ROEが高い点も魅力的だ。2019年12月期の26.4%から低下はしているものの、2021年12月期時点でも10.0%であり、投資家からの資金を効率よく利益に結び付けていると言えるだろう。さらに、ROEの低下は、自己資本の積み増しによるものだ。その証拠に自己資本比率は2019年12月期の54.9%から2021年12月期には89.6%まで上昇している。ROAが近年、低下傾向にあるものの、将来の業績拡大に向けた投資を行うなかで無形固定資産のソフトウェアが増加している結果であり、これらの投資が今後利益に結び付くようになればROAの数値も上昇していくものと弊社は予想する。
同社の財務状況に関して弊社は、健全であると考える。2021年12月期の自己資本比率が89.6%と高く、2019年12月期から上昇傾向にあること、流動比率が664.3%、固定比率が37.2%と長期と短期の手元流動性に問題がないことなどが理由だ。
3. キャッシュ・フローの推移
キャッシュ・フローの推移を見てみると、営業キャッシュ・フローは2017年12月期の40百万円以降一貫してプラス圏内で推移しており、しっかりとキャッシュを生み出していることが見て取れる。また、2019年12月期から投資キャッシュ・フローがマイナスになっていることから、事業拡大に向けた投資を積極的に行っている姿勢が窺える。また、財務キャッシュ・フローは資金を借り入れることから通常はプラスになるものの、2021年12月期はマイナス507百万円になっている。これは借入金の返済などに資金を充当した結果であり、健全な経営を志向する姿勢も見て取れる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
<SI>
2. 財務状況と経営指標
2021年12月期末時点のかっこ<4166>の貸借対照表を見てみると、当期純利益を120百万円あげたことにより、利益剰余金が120百万円増加し、364百万円に膨らんでいる。利益剰余金は2019年12月期の114百万円から順調に増加してきており、しっかりと利益をあげてきたことが窺える。一方、流動資産の現金及び預金は前期比マイナス492百万円となった。これは事業活動の結果、営業キャッシュ・フローが149百万円とプラスになったものの、社債の償還と長期借入金の返済をそれぞれ105百万円、399百万円行ったことが影響した格好だ。ただ、営業キャッシュ・フローはしっかりとプラスになっていること、負債の返済により財務体質の健全化を図る意志が読み取れることなどから大きな問題ではないと弊社は考えている。
また、ROEが高い点も魅力的だ。2019年12月期の26.4%から低下はしているものの、2021年12月期時点でも10.0%であり、投資家からの資金を効率よく利益に結び付けていると言えるだろう。さらに、ROEの低下は、自己資本の積み増しによるものだ。その証拠に自己資本比率は2019年12月期の54.9%から2021年12月期には89.6%まで上昇している。ROAが近年、低下傾向にあるものの、将来の業績拡大に向けた投資を行うなかで無形固定資産のソフトウェアが増加している結果であり、これらの投資が今後利益に結び付くようになればROAの数値も上昇していくものと弊社は予想する。
同社の財務状況に関して弊社は、健全であると考える。2021年12月期の自己資本比率が89.6%と高く、2019年12月期から上昇傾向にあること、流動比率が664.3%、固定比率が37.2%と長期と短期の手元流動性に問題がないことなどが理由だ。
3. キャッシュ・フローの推移
キャッシュ・フローの推移を見てみると、営業キャッシュ・フローは2017年12月期の40百万円以降一貫してプラス圏内で推移しており、しっかりとキャッシュを生み出していることが見て取れる。また、2019年12月期から投資キャッシュ・フローがマイナスになっていることから、事業拡大に向けた投資を積極的に行っている姿勢が窺える。また、財務キャッシュ・フローは資金を借り入れることから通常はプラスになるものの、2021年12月期はマイナス507百万円になっている。これは借入金の返済などに資金を充当した結果であり、健全な経営を志向する姿勢も見て取れる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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