SI Research Memo(4):「時間を奪うのではなく、時間を与えるソフトウェアを創り続ける」(3)
[22/06/07]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■システムインテグレータ<3826>の事業概要
4. その他
その他には「TOPSIC」のほか、2021年秋にリリースした「VOICE TICKETS」「IDEA GARDEN」など3つの新規サービスが含まれる。
(1) TOPSIC
2018年1月にリリースしたプログラミングスキル判定サービス「TOPSIC」は、プログラミング言語に依存しない共通スキルであるアルゴリズム力を問う問題を難易度別(6段階)に組み合わせてオンラインで出題・採点し、受験者のスキルレベルをチェックするサービス「TOPSIC-PG」からスタートした。2021年2月には業務系でよく使われているデータベース関連の言語であるSQLのスキルチェックを行うサービス「TOPSIC-SQL」を開始している。企業における技術者採用時のスクリーニングや社員向け教育研修ツールとして、また、外注先企業を選定する際のスキルチェック用としての利用を見込んでいる。多言語に対応しているため、外国人エンジニアの採用やオフショア企業選定の際にも活用できるメリットがある。
料金プランは、従量制(回数課金)と定額制(人数課金)に分かれている。従量制の場合はスタンダードプラン(一般企業向け)で年間基本料3.8万円と受験1回当たり1.9万円、定額制の場合はスタンダードプランで年間基本料30万円と利用人数に応じた年間利用料が付加される(学校向けはスタンダードプランの1割で提供)。プログラミングスキル判定サービスの競合としては、(株)ギブリーの「track(トラック)」がある。「TOPSIC」との違いは、カバーする範囲が上流の設計分野からプログラミング分野まで広範囲にわたるほか、試験機能だけでなく学習機能を備えていることが挙げられる。このため、サービス料金も同社よりもやや高めの設定となっている。手軽にエンジニアのプログラミングに関するスキルチェックを行いたい場合は、「TOPSIC」の方が使い勝手が良いと思われる。また、スキルチェックと連携した就職・転職サービス事業やe-ラーニング事業を展開しているpaiza(株)が運営する「paiza」は2022年3月末時点で約50万人が登録しており、ビジネスモデルは異なるものの競合の1つと言える。
なお、同社は「TOPSIC」の認知度向上も兼ねて、2018年から「TOPSIC」を用いた企業・学校対抗プログラミングコンテスト「PG Battle」を開催している。1チーム3人制で、出題された問題を解くプログラムを90分間に4つ書いて、オンライン提出するというもので、3人の合計点数と所要時間を競う。第1回大会は企業・学校合わせて260チーム、780名が参加し、2021年10月に開催された第4回大会では423チーム、1,269名が参加している。
(2) VOICE TICKETS
2021年10月に販売開始したカスタマーサクセス支援ツール「VOICE TICKETS」は、インターネット上で提供されるサービスを利用するエンドユーザー(以下、利用者)の声を集めて蓄積・管理するツールとなる。利用者はサービス画面上に設置された「VOICE TICKETS」のアイコンまたはリンクをクリックすることで、サービス・製品に対する要望や不満を投稿でき、サービス事業者はこれらの投稿を進捗別に分類して管理することができる。利用者からのフィードバックを収集・管理することで、サービス事業者はサービス・製品の改良や解約率低減のための施策を打つことが可能となる。
同社はリリース前に「OBPM Neo」等の自社サービスに「VOICE TICKETS」を実際に活用して効果を検証しており、一定規模の声が収集できたことから外販を開始した。対象顧客はSaaS事業者だけでなく、サービス・製品を提供する幅広いインターネットサービス事業者を想定している。年間の利用料金は、収集するVoice※の数に応じて60万円、120万円、360万円のプランがある。
※利用者の生の声はRow Voiceとして蓄積され、この中から事業者がピックアップしたものがVoiceとして登録される。
(3) IDEA GARDEN
2021年11月に販売開始したアイデア創出プラットフォーム「IDEA GARDEN」は、社員一人ひとりが新事業や新商品のアイデアを出し、そのアイデアを社内で共有、蓄積・管理し、企画の形に仕上げていく仕組みを提供する。「社員のアイデアを企業経営に活かす」という目的を実現するためのツールであり、業種を問わず利用が可能となる。年間の利用料金は、登録可能アイデア数やGarden数(アイデア管理ボード数)によって、60万円、120万円、360万円のプランがあり、1ヶ月の無料体験プランも用意している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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4. その他
その他には「TOPSIC」のほか、2021年秋にリリースした「VOICE TICKETS」「IDEA GARDEN」など3つの新規サービスが含まれる。
(1) TOPSIC
2018年1月にリリースしたプログラミングスキル判定サービス「TOPSIC」は、プログラミング言語に依存しない共通スキルであるアルゴリズム力を問う問題を難易度別(6段階)に組み合わせてオンラインで出題・採点し、受験者のスキルレベルをチェックするサービス「TOPSIC-PG」からスタートした。2021年2月には業務系でよく使われているデータベース関連の言語であるSQLのスキルチェックを行うサービス「TOPSIC-SQL」を開始している。企業における技術者採用時のスクリーニングや社員向け教育研修ツールとして、また、外注先企業を選定する際のスキルチェック用としての利用を見込んでいる。多言語に対応しているため、外国人エンジニアの採用やオフショア企業選定の際にも活用できるメリットがある。
料金プランは、従量制(回数課金)と定額制(人数課金)に分かれている。従量制の場合はスタンダードプラン(一般企業向け)で年間基本料3.8万円と受験1回当たり1.9万円、定額制の場合はスタンダードプランで年間基本料30万円と利用人数に応じた年間利用料が付加される(学校向けはスタンダードプランの1割で提供)。プログラミングスキル判定サービスの競合としては、(株)ギブリーの「track(トラック)」がある。「TOPSIC」との違いは、カバーする範囲が上流の設計分野からプログラミング分野まで広範囲にわたるほか、試験機能だけでなく学習機能を備えていることが挙げられる。このため、サービス料金も同社よりもやや高めの設定となっている。手軽にエンジニアのプログラミングに関するスキルチェックを行いたい場合は、「TOPSIC」の方が使い勝手が良いと思われる。また、スキルチェックと連携した就職・転職サービス事業やe-ラーニング事業を展開しているpaiza(株)が運営する「paiza」は2022年3月末時点で約50万人が登録しており、ビジネスモデルは異なるものの競合の1つと言える。
なお、同社は「TOPSIC」の認知度向上も兼ねて、2018年から「TOPSIC」を用いた企業・学校対抗プログラミングコンテスト「PG Battle」を開催している。1チーム3人制で、出題された問題を解くプログラムを90分間に4つ書いて、オンライン提出するというもので、3人の合計点数と所要時間を競う。第1回大会は企業・学校合わせて260チーム、780名が参加し、2021年10月に開催された第4回大会では423チーム、1,269名が参加している。
(2) VOICE TICKETS
2021年10月に販売開始したカスタマーサクセス支援ツール「VOICE TICKETS」は、インターネット上で提供されるサービスを利用するエンドユーザー(以下、利用者)の声を集めて蓄積・管理するツールとなる。利用者はサービス画面上に設置された「VOICE TICKETS」のアイコンまたはリンクをクリックすることで、サービス・製品に対する要望や不満を投稿でき、サービス事業者はこれらの投稿を進捗別に分類して管理することができる。利用者からのフィードバックを収集・管理することで、サービス事業者はサービス・製品の改良や解約率低減のための施策を打つことが可能となる。
同社はリリース前に「OBPM Neo」等の自社サービスに「VOICE TICKETS」を実際に活用して効果を検証しており、一定規模の声が収集できたことから外販を開始した。対象顧客はSaaS事業者だけでなく、サービス・製品を提供する幅広いインターネットサービス事業者を想定している。年間の利用料金は、収集するVoice※の数に応じて60万円、120万円、360万円のプランがある。
※利用者の生の声はRow Voiceとして蓄積され、この中から事業者がピックアップしたものがVoiceとして登録される。
(3) IDEA GARDEN
2021年11月に販売開始したアイデア創出プラットフォーム「IDEA GARDEN」は、社員一人ひとりが新事業や新商品のアイデアを出し、そのアイデアを社内で共有、蓄積・管理し、企画の形に仕上げていく仕組みを提供する。「社員のアイデアを企業経営に活かす」という目的を実現するためのツールであり、業種を問わず利用が可能となる。年間の利用料金は、登録可能アイデア数やGarden数(アイデア管理ボード数)によって、60万円、120万円、360万円のプランがあり、1ヶ月の無料体験プランも用意している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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