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日ダイナミク Research Memo(7):IT関連事業の好調継続

注目トピックス 日本株
■日本コンピュータ・ダイナミクス<4783>の業績動向

2. セグメント別動向
セグメント別の動向(営業利益は親会社に係る一般管理費など全社費用等調整前)は以下のとおりである。過去5期間の推移を見ると、IT関連事業は好調が継続している。パーキングシステム事業はコロナ禍で大きな影響を受けた2021年3月期の大幅な落ち込みから回復基調となった。

システム開発事業は売上高が2021年3月期比13.0%増の8,368百万円、営業利益が9.9%増の1,020百万円だった。生損保の既存顧客向けを中心に、注力しているアカウントプラン(既存顧客に対して受注していない領域をターゲットとする提案営業)を推進し、新商品対応など新規領域の案件獲得が順調だった。また、業務効率化ニーズの高まりを背景として、会計シェアードサービスの導入(OBCの勘定奉行導入など)など、パッケージ導入も好調だった。さらに、大手製造業企業向けの基幹システム刷新プロジェクトを受注した。営業利益率は12.2%で0.3ポイント低下した。

サポート&サービス事業は売上高が20.2%増の6,099百万円、営業利益が28.7%増の620百万円だった。前期に受託した情報システム部門業務アウトソーシング案件(日本水産<1332>グループ向けのシステム運用)の稼働が本格化した。さらに既存顧客へのクロスセルにより、リモート運用監視サービスも拡大した。営業利益率は10.2%で0.7ポイント上昇した。

パーキングシステム事業は売上高が20.0%増の6,073百万円、営業利益が451百万円(2021年3月期は13百万円)だった。コロナ禍の影響が和らいで通勤・通学客の鉄道利用状況が改善し、機器販売の新規案件、前期に受注した指定管理者事業の大型案件も寄与して回復基調となった。営業利益率は7.4%で7.1ポイント改善した。増収効果に加えて、コスト面でグループ会社を活用した外部委託業務の内製化なども寄与した。なお、コロナ禍前の2020年3月期実績(売上高6,693百万円、営業利益944百万円)との比較で見ると回復途上である。

また、売上分類を、IT関連事業では「ITコンサル」「SIサービス」「パッケージ導入」「ITインフラ」「サービスデスク」、パーキングシステム事業では「機器販売」「自営駐輪場」「指定管理」「受託」「その他」とした場合の、同社単体ベース売上高の推移は以下の通りとなる。IT関連事業では主力のSIサービスとITインフラが2桁伸長して牽引している。パーキングシステム事業ではコロナ禍の影響が和らいで、全分類で回復基調となっている。


財務の健全性は良好
3. 財務の状況
財務面で見ると、2022年3月期末の資産合計は2021年3月期末比1,074百万円増加して11,890百万円となった。現金及び預金が1,093百万円増加した。負債合計は771百万円増加して7,422百万円となった。未払法人税等が404百万円増加、賞与引当金が330百万円増加した。有利子負債は430百万円減少した。純資産は303百万円増加して4,468百万円となった。この結果、自己資本比率は37.3%で1.0ポイント低下したが、有利子負債は減少しており、財務の健全性は良好と弊社では判断している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)




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