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萩原電気HD Research Memo(6):財務基盤は安定、手元の現金及び預金は85億円と豊富(2)

注目トピックス 日本株
■萩原電気ホールディングス<7467>の業績動向

(2) ソリューション事業
売上高は23,766百万円(前期比8.4%増)、営業利益は1,692百万円(同29.8%増)、営業利益率は7.1%(前期は5.9%)となった※。コロナ禍の影響からの回復により主要顧客企業で生産が回復基調となり、設備投資や情報化投資を取り込んだことで増収増益となった。事業別売上高では、計測は案件は増加したものの検収時期の関係で微減収となったが、ITと組込は増収となった。特に比較的利益率の高い組込の伸び率が高かったことにより、営業利益率も改善した。

※「収益認識に関する会計基準」変更の影響を除いた場合、売上高は24,280百万円(前期比10.7%増)、営業利益は1,731百万円(同32.8%増)となる。


a) ソリューション事業:事業別売上高
ソリューション事業における事業別売上高は、ITが7,646百万円(構成比32.2%、前期比3.1%増)、組込が11,815百万円(同49.7%、同20.6%増)、計測が4,304百万円(同18.1%、同8.6%減)となった※。

※「収益認識に関する会計基準」変更の影響を除いた場合、事業別売上高はITで8,044百万円(前期比8.4%増)、組込で11,871百万円(同21.2%増)、計測で4,365百万円(同7.3%減)となる。


特にITで「収益認識に関する会計基準」変更の影響を受け、この影響を除いた場合は前期比8.4%増収となる。組込では、工作機械向け等の回復に加え、半導体製造装置向けや各種搬送機器などのマテリアルハンドリング向けが引き続き堅調であったことから大幅増収となった。組込は比較的利益率が高いため、セグメント全体の利益率改善に寄与した。計測は、案件は増加したものの検収時期が翌期となるもの等があったことから微減収となった。

b) ソリューション事業:業種別売上高
ソリューション事業における業種別売上高では、自動車が8,147百万円(構成比34.3%、前期比4.3%減)、FA・産業機器が10,760百万円(同45.3%、同24.1%増)、その他が4,857百万円(同20.4%、同2.4%増)となった※。

※「収益認識に関する会計基準」変更の影響を除いた場合、業種別売上高は自動車で8,521百万円(前期比0.1%増)、FA・産業機器で10,845百万円(同25.1%増)、その他で4,913百万円(同3.6%増)となる。


自動車は主にデンソー向けとなる。FA・産業機器は、工作機械向けの回復に加えマテリアルハンドリング機器メーカー向けの組込関連の製品が好調に推移した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)




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