コニシ Research Memo(4):「化成品」はすべての領域で堅調、営業利益も大幅増
[22/06/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■コニシ<4956>の業績動向
(2) 化成品
化成品の売上高は31,844百万円(前期比13.1%増)、営業利益は989百万円(同57.8%増)となった。主な業界別状況※は以下のとおりとなった。
※化成品は「収益認識に関する会計基準」の影響を最も大きく受けるため、業界別状況については売上総利益での開示となった。
a) 自動車:売上総利益882百万円(同16.7%増)
自車載部品用の商材が大きく増加した。特にハイブリッド車やEV車向けが好調であった。
b) 化学工業:売上総利益389百万円(同2.5%増)
樹脂原料は好調に推移したが、エタノール関連商材は2021年3月期が消毒用の需要増で大幅増収となったことから、その反動で減少した。
c) 電子・電機:売上総利益305百万円(同23.3%増)
放熱材向け商材が大きく伸びて売上総利益は大幅増となった。
d) 塗料:売上総利益152百万円(同8.6%増)
納入先であるメーカーが回復してきたことから、売上総利益は伸長した。
e) 丸安産業(株)(連結子会社):売上総利益974百万円(同23.0%増)
コンデンサ用商材が大きく回復し増収となった。半導体向け商材も堅調に推移した。
「工事事業」は減収ながら、高採算工事の完工で増益
(3) 工事事業
「工事事業」の売上高は18,020百万円(前期比14.4%減)と減収となったものの、高採算工事が完工したことで営業利益は1,674百万円(同19.1%増)となった。各子会社やサブセグメントの状況は以下のとおりであった。
a) ボンドエンジニアリング(連結子会社):売上高11,464百万円(同3.9%増)
インフラ・ストック市場の補修・改修・補強工事等が堅調に推移した。工事受注は順調に推移し、過去最高となった。
b) コニシ工営(連結子会社):売上高1,437百万円(同14.0%増)
コロナ禍から回復し、工事の進捗が順調に推移した。
c) 近畿鉄筋コンクリート(連結子会社):売上高1,371百万円(同18.9%減)
売上高は減少したが、高採算工事を獲得したことなどから利益は伸長した。
d) 角丸建設(連結子会社):売上高3,376百万円(同42.9%減)
静岡を地盤とする土木建設会社である。前期比で大幅減収となったが、これは2021年3月期に大型案件を獲得したことの反動によるもので、想定の範囲内としている。角丸建設にとって、年間3,000百万円前後の売上高は通常の水準である。一方で、利益は計画を達成した。
e) 山昇建設(連結子会社):売上高460万円(同65.0%減)
受注が低調であったことから売上高も大幅減となった。ただし、規模が小さいためセグメント全体に与える影響は小さい。なお、2022年6月1日付でボンドエンジニアリングに吸収合併された。
(4) その他
不動産賃貸業が中心の事業で、売上高193百万円(同23.5減)、営業利益17百万円(同91.0%減)となった。一部で解約が出たことから減収減益となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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(2) 化成品
化成品の売上高は31,844百万円(前期比13.1%増)、営業利益は989百万円(同57.8%増)となった。主な業界別状況※は以下のとおりとなった。
※化成品は「収益認識に関する会計基準」の影響を最も大きく受けるため、業界別状況については売上総利益での開示となった。
a) 自動車:売上総利益882百万円(同16.7%増)
自車載部品用の商材が大きく増加した。特にハイブリッド車やEV車向けが好調であった。
b) 化学工業:売上総利益389百万円(同2.5%増)
樹脂原料は好調に推移したが、エタノール関連商材は2021年3月期が消毒用の需要増で大幅増収となったことから、その反動で減少した。
c) 電子・電機:売上総利益305百万円(同23.3%増)
放熱材向け商材が大きく伸びて売上総利益は大幅増となった。
d) 塗料:売上総利益152百万円(同8.6%増)
納入先であるメーカーが回復してきたことから、売上総利益は伸長した。
e) 丸安産業(株)(連結子会社):売上総利益974百万円(同23.0%増)
コンデンサ用商材が大きく回復し増収となった。半導体向け商材も堅調に推移した。
「工事事業」は減収ながら、高採算工事の完工で増益
(3) 工事事業
「工事事業」の売上高は18,020百万円(前期比14.4%減)と減収となったものの、高採算工事が完工したことで営業利益は1,674百万円(同19.1%増)となった。各子会社やサブセグメントの状況は以下のとおりであった。
a) ボンドエンジニアリング(連結子会社):売上高11,464百万円(同3.9%増)
インフラ・ストック市場の補修・改修・補強工事等が堅調に推移した。工事受注は順調に推移し、過去最高となった。
b) コニシ工営(連結子会社):売上高1,437百万円(同14.0%増)
コロナ禍から回復し、工事の進捗が順調に推移した。
c) 近畿鉄筋コンクリート(連結子会社):売上高1,371百万円(同18.9%減)
売上高は減少したが、高採算工事を獲得したことなどから利益は伸長した。
d) 角丸建設(連結子会社):売上高3,376百万円(同42.9%減)
静岡を地盤とする土木建設会社である。前期比で大幅減収となったが、これは2021年3月期に大型案件を獲得したことの反動によるもので、想定の範囲内としている。角丸建設にとって、年間3,000百万円前後の売上高は通常の水準である。一方で、利益は計画を達成した。
e) 山昇建設(連結子会社):売上高460万円(同65.0%減)
受注が低調であったことから売上高も大幅減となった。ただし、規模が小さいためセグメント全体に与える影響は小さい。なお、2022年6月1日付でボンドエンジニアリングに吸収合併された。
(4) その他
不動産賃貸業が中心の事業で、売上高193百万円(同23.5減)、営業利益17百万円(同91.0%減)となった。一部で解約が出たことから減収減益となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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