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Bエンジニア Research Memo(8):投資継続、新規事業・M&Aによるシナジーを生かし、一段の成長目指す(2)

注目トピックス 日本株
■今後の見通し

4. セグメント別2022年8月期以降の取り組み
(1) エンジニアプラットフォームサービス
2022年8月期はフリーランスエンジニアの新しい働き方の創出を行うことに注力し、エンジニアと企業のマッチングにおけるBranding Engineer<7352>の介在価値を向上させていくことを計画している。具体的には従来「Midworks」を中心にエンジニア獲得を原動力に事業を成長させてきたところを、今後はエンジニアの新しい働き方や多様化に対応するため、エンジニアのニーズに沿った幅広いサービスを開発、新規企業の獲得・新規領域への進出を目指していくものである。

(2) マーケティングプラットフォームサービス
従来、自社メディア運営で培ったノウハウをもとに他社の記事作成や広告運用などを展開してきたが、今後はマーケティングコンサルの強化とWebマーケティングのノウハウを生かしたWeb広告コンサルティングやSNSコンサルティング、D2Cコンサルティングなど新規サービスの開発を行っていくことで、下流及び中流におけるマーケティング活用軸拡大及び上流部分への進出、つまり企業の様々なWebマーケティングニーズに応えることができるプラットフォームへの強化を計画している。

5. TSRソリューションズのM&Aにより想定されるシナジー
同社は、2022年2月には、情報サービス事業を展開するTSRソリューションズをM&Aにより取得しており、両社が持つITエンジニアと顧客を双方に紹介するクロスセルによる売上機会創出を見込んでいる。また、開発系に強く若手エンジニアが多い同社と、インフラ系に強くベテランITエンジニアが多いTSRソリューションズの特性を相互に生かしたチーム組成によるプロジェクト支援が可能となる。これにより、顧客の幅広いニーズに対して高付加価値な提案を実現するとしている。TSRソリューションズの2021年3月期の売上高は611百万円、同社の2022年8月期の業績への影響については現在精査中である。M&Aについては、シナジーが期待できる案件について継続的に検討していく方針である。

6. 業績条件ストックオプションの発行
同社では中長期的な業績拡大及び企業価値の増大を目指し、従業員の意欲・士気を向上させて結束力をさらに高めることを目的として、時価総額条件及び業績条件を付した無償・有償ストックオプションを発行する。行使条件として時価総額1,000億円または親会社株主に帰属する当期純利益25億円の達成を付しており、新株予約権数は普通株式161,460株としている。ストックオプションの発行により発行済株式の希薄化が生じるが、行使条件の達成は企業価値の向上に資するところが大きく、既存株主に対しても報いるものである。ストックオプションの発行による株式の希薄化の規模は、1.5%程度であり合理的なものであると弊社では見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 欠田耀介)




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