バイク王 Research Memo(9):中計1年目は成長するための基盤構築。1年目の重点戦略は既に成果発現
[22/08/03]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■中期経営計画
バイク王&カンパニー<3377>は2022年11月期から2024年11月期までの3ヶ年の中期経営計画を策定しており、最終年度である2024年11月期に売上高315億円、経常利益25億円を計画しており、2021年11月比売上高成長率は19%、経常利益成長率41%を見込む。
1年目は成長の準備期間として位置付け、経営陣及び全従業員の企業価値向上に向けた意識改革のため、株式報酬制度および株式給付信託の導入を発表した。また、戦略の三本の柱となるCRM推進、整備インフラ、システムプラットフォームを軸として、設備投資、人的投資、IT投資を推進する。そして、営業戦略、オペレーション戦略、情報戦略、人事戦略、財務戦略によって一層の企業価値の向上と事業規模の拡大に取り組み、2年目以降にこれらの効果が出現することで成長の加速化を図る計画だ。
● 中期経営計画、1年目の重要戦略の進捗・成果
営業戦略においては、循環型CRMモデルの確立によるバイク王ファンの創出と顧客ロイヤリティの向上を掲げており、2022年11月期においてはポイントプログラムの導入といった新しい会員向けサービス、特典の検討や、会員サービスの強化・拡大に向けたシステムの開発を開始した。7月までに累計7店舗を開発した。また、累計15拠点で新たにレンタルサービスを開始したほか、展示会への出展、プレミアム絶版車試乗会など各種イベント、コンテンツを強化した。
オペレーション戦略においては、サービス利用件数の最大化に向けたMD機能の強化を中心とした、新たなサービスインフラ/プラットフォームの構築を掲げている。パートナー企業の開拓により提携店舗数が順調に増加しており、今期中のパートナー企業向け整備ネットワークシステムの開発を目指している。
情報戦略としては経営、営業効率の改善サイクルを実現するIT基盤の構築を掲げている。これまでに、業務の自動化・省力化を図るため買取、販売業務に関するRPAツールを導入、事務作業に関するRPAツール導入の検討を開始した。CRM、BtoBシステムの構築として、要求整理、要件を定義中であり来期の稼働を目指している。そのほか、買取証明書、売買契約書など定型業務に関する書類のペーパーレス化の検討を開始した。
人事戦略としては、CRM推進、整備インフラ確保、システムプラットフォーム構築を実現するための人材の確保と育成システムの構築を掲げている。産学連携2輪ゼミナールプログラムを企画し、提携する整備専門学校で導入した。そのほか、貢献意欲や士気を高めることを目的としたインセンティブプランである役員、従業員向け株式給付信託制度の導入や企業価値の持続的創造として、外国人社員の採用強化、出生時育児休業(産後パパ育休)の導入を行った。
財務戦略としては、中長期的な企業価値の向上と積極投資による事業規模の拡大に向けた財務基盤の構築を掲げている。「SDGs推進融資」を含め20億円のコミットメントライン契約を締結したほか、事業規模の拡大としてライフ&カンパニーを設立し、四輪中古車買取、販売事業に参入した。
今後、既存事業の価値向上とM&Aを含む新分野への積極投資による事業規模の拡大やコーポレートガバナンスの一層の充実に取り組むことで、現在のスタンダード市場からプライム市場への上場を目指すことを掲げている。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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バイク王&カンパニー<3377>は2022年11月期から2024年11月期までの3ヶ年の中期経営計画を策定しており、最終年度である2024年11月期に売上高315億円、経常利益25億円を計画しており、2021年11月比売上高成長率は19%、経常利益成長率41%を見込む。
1年目は成長の準備期間として位置付け、経営陣及び全従業員の企業価値向上に向けた意識改革のため、株式報酬制度および株式給付信託の導入を発表した。また、戦略の三本の柱となるCRM推進、整備インフラ、システムプラットフォームを軸として、設備投資、人的投資、IT投資を推進する。そして、営業戦略、オペレーション戦略、情報戦略、人事戦略、財務戦略によって一層の企業価値の向上と事業規模の拡大に取り組み、2年目以降にこれらの効果が出現することで成長の加速化を図る計画だ。
● 中期経営計画、1年目の重要戦略の進捗・成果
営業戦略においては、循環型CRMモデルの確立によるバイク王ファンの創出と顧客ロイヤリティの向上を掲げており、2022年11月期においてはポイントプログラムの導入といった新しい会員向けサービス、特典の検討や、会員サービスの強化・拡大に向けたシステムの開発を開始した。7月までに累計7店舗を開発した。また、累計15拠点で新たにレンタルサービスを開始したほか、展示会への出展、プレミアム絶版車試乗会など各種イベント、コンテンツを強化した。
オペレーション戦略においては、サービス利用件数の最大化に向けたMD機能の強化を中心とした、新たなサービスインフラ/プラットフォームの構築を掲げている。パートナー企業の開拓により提携店舗数が順調に増加しており、今期中のパートナー企業向け整備ネットワークシステムの開発を目指している。
情報戦略としては経営、営業効率の改善サイクルを実現するIT基盤の構築を掲げている。これまでに、業務の自動化・省力化を図るため買取、販売業務に関するRPAツールを導入、事務作業に関するRPAツール導入の検討を開始した。CRM、BtoBシステムの構築として、要求整理、要件を定義中であり来期の稼働を目指している。そのほか、買取証明書、売買契約書など定型業務に関する書類のペーパーレス化の検討を開始した。
人事戦略としては、CRM推進、整備インフラ確保、システムプラットフォーム構築を実現するための人材の確保と育成システムの構築を掲げている。産学連携2輪ゼミナールプログラムを企画し、提携する整備専門学校で導入した。そのほか、貢献意欲や士気を高めることを目的としたインセンティブプランである役員、従業員向け株式給付信託制度の導入や企業価値の持続的創造として、外国人社員の採用強化、出生時育児休業(産後パパ育休)の導入を行った。
財務戦略としては、中長期的な企業価値の向上と積極投資による事業規模の拡大に向けた財務基盤の構築を掲げている。「SDGs推進融資」を含め20億円のコミットメントライン契約を締結したほか、事業規模の拡大としてライフ&カンパニーを設立し、四輪中古車買取、販売事業に参入した。
今後、既存事業の価値向上とM&Aを含む新分野への積極投資による事業規模の拡大やコーポレートガバナンスの一層の充実に取り組むことで、現在のスタンダード市場からプライム市場への上場を目指すことを掲げている。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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