エノモト Research Memo(6):強みは複合加工技術力、高品質・大量生産技術力、3極生産体制、独立系ポジション
[22/12/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業概要
4. 同社の強み
エノモト<6928>の強みは、金属と樹脂の複合加工(インサート成形)技術力、高品質・大量生産体制を支える生産技術力、海外2工場でも日本品質の製品を一貫製造できる3極生産体制、独立系としてのサービスポジションの4つである。
複合加工技術力と生産技術力を背景に、最先端の部品を高品質・大量に一貫生産ができることは、大きな競争優位となっている。同社の複合加工技術の強みは、厳しい寸法精度が要求される、熱膨張係数の異なる金属打ち抜き部品と樹脂成形部品の超精密な一体成形技術にある。これにより、あらゆるパターンのインサート成形に対応することができるため、億単位で高品質・大量生産が可能となっている。また、生産技術力の強みは、顧客と共同開発した量産に適した設計、狭ピッチ品やパワー半導体向けなど先端品に対応した金型製作、金型摩耗に対し最適なタイミングのメンテナンスを考慮したプレス加工、国内外で対応可能な金と銀の微細なスポットメッキ、複合加工技術による樹脂成形と、それぞれに高い技術力が必要とされる工程すべてを内製化することで、効率的で有機的な一貫生産体制を構築している点にある。狭ピッチコネクタやクリップボンディングリードフレームといった最先端部品の受注が同社に集中する理由は、こうした強みにあると言える。
国内4工場のほか、自動車やスマートフォンなどのセットアップメーカーの立地に近いフィリピンと中国に工場を有していることも同社の強みである。なかでも海外の2工場は、ともに日本と同水準の高い品質基準と万全な一貫大量生産体制を構築しており、顧客のコストや納期に対する要求に国内工場同様適切に対応している。このため、中国工場では国内に先駆けてクリップボンディングリードフレームを大量生産、フィリピン工場では車載向け部品が成長するなど、海外での販売実績は着実に伸びている。また、部品メーカーは素材系、電機系、独立系に分けることができ、素材系は金属加工領域に特化しているためロットが大きく汎用性の高いオープン品をメインに扱い、電機系は各社親会社の意向に沿った製品を中心に製造している。これに対し、同社のような独立系は、特定の資本に縛られない自由な営業方針が強みとなっている。このため様々な材料メーカーや協力会社から最適な調達をし、幅広い顧客ニーズに柔軟に対応するとともに、精密・微細加工やメッキ・樹脂加工といった加工度や技術難易度の高い製品など、様々な顧客が求める諸々のニーズに対応することができる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<NS>
4. 同社の強み
エノモト<6928>の強みは、金属と樹脂の複合加工(インサート成形)技術力、高品質・大量生産体制を支える生産技術力、海外2工場でも日本品質の製品を一貫製造できる3極生産体制、独立系としてのサービスポジションの4つである。
複合加工技術力と生産技術力を背景に、最先端の部品を高品質・大量に一貫生産ができることは、大きな競争優位となっている。同社の複合加工技術の強みは、厳しい寸法精度が要求される、熱膨張係数の異なる金属打ち抜き部品と樹脂成形部品の超精密な一体成形技術にある。これにより、あらゆるパターンのインサート成形に対応することができるため、億単位で高品質・大量生産が可能となっている。また、生産技術力の強みは、顧客と共同開発した量産に適した設計、狭ピッチ品やパワー半導体向けなど先端品に対応した金型製作、金型摩耗に対し最適なタイミングのメンテナンスを考慮したプレス加工、国内外で対応可能な金と銀の微細なスポットメッキ、複合加工技術による樹脂成形と、それぞれに高い技術力が必要とされる工程すべてを内製化することで、効率的で有機的な一貫生産体制を構築している点にある。狭ピッチコネクタやクリップボンディングリードフレームといった最先端部品の受注が同社に集中する理由は、こうした強みにあると言える。
国内4工場のほか、自動車やスマートフォンなどのセットアップメーカーの立地に近いフィリピンと中国に工場を有していることも同社の強みである。なかでも海外の2工場は、ともに日本と同水準の高い品質基準と万全な一貫大量生産体制を構築しており、顧客のコストや納期に対する要求に国内工場同様適切に対応している。このため、中国工場では国内に先駆けてクリップボンディングリードフレームを大量生産、フィリピン工場では車載向け部品が成長するなど、海外での販売実績は着実に伸びている。また、部品メーカーは素材系、電機系、独立系に分けることができ、素材系は金属加工領域に特化しているためロットが大きく汎用性の高いオープン品をメインに扱い、電機系は各社親会社の意向に沿った製品を中心に製造している。これに対し、同社のような独立系は、特定の資本に縛られない自由な営業方針が強みとなっている。このため様々な材料メーカーや協力会社から最適な調達をし、幅広い顧客ニーズに柔軟に対応するとともに、精密・微細加工やメッキ・樹脂加工といった加工度や技術難易度の高い製品など、様々な顧客が求める諸々のニーズに対応することができる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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