サスメド Research Memo(8):パイプライン充実やブロックチェーン技術応用に向けて共同研究・開発推進
[23/03/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*14:08JST サスメド Research Memo(8):パイプライン充実やブロックチェーン技術応用に向けて共同研究・開発推進
■成長戦略
1.共同研究及び開発を推進
サスメド<4263>は研究開発段階にあるため数値的な目標となる経営指標を設定していないが、当面の成長戦略として、DTxプロダクト事業では長期的視点での収益最大化に向けた開発パイプラインの件数や臨床試験の進捗率、DTxプラットフォーム事業では収益の継続的かつ累積的な増加を実現するため契約件数を重要な経営指標と位置付けている。こうした経営指標を高めるために、医療機関・学術研究機関・製薬企業などとの共同研究やアライアンスなども推進している。
取り組み事例として、2022年3月に(株)コラボクリエイト(スズケン<9987>の連結子会社、ヘルスケアプラットフォームの企画・提案を行う目的で2022年3月に設立)に0.8%出資した。コラボクリエイトを通じて、DTx開発支援に関するシステム及び汎用臨床試験システム等を展開する。また同月には、国立大学法人九州大学と「心房細動における経皮的カテーテル心筋焼灼術のエキスパート治療を提案する人工知能モデル開発」に関する共同研究契約を締結した。同研究は、AMED令和3年度メディカルアーツ研究事業との連携による「循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業」に採択された。
2022年5月には、NCNPと共同で、「多様なソースから収集するデータの蓄積と利活用のための個人情報の非特定化手法の開発とデータ加工技術の確立並びにデータの質担保に関する研究開発」を開始した。同研究はAMED令和4年度障害者対策総合研究開発事業「データ利活用を推進するための臨床データの加工手法と質の担保に関する研究開発」に採択された。
さらに2022年6月には、公益財団法人がん研究会有明病院と「免疫チェックポイント阻害薬投与患者における治療を要する免疫有害事象の実態調査」に関する共同研究契約を締結した。同年9月には、国立大学法人滋賀大学と「信頼されるAIシステムを実現するための因果探索基盤技術の確立と応用」として因果探索基盤技術に関する共同研究契約を締結した。同研究は国立研究開発法人科学技術振興機構(以下、JST)の2022年度戦略的創造研究推進事業(CREST)に採択された。
2022年10月には、NCNPと「全世代対応型遠隔メンタルヘルスケアシステム(KOKOROBO-J)によるメンタルヘルスプラットフォームの開発・社会実装」に関する取り組みを開始した。同取り組みはJSTの令和4年度「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」に採択された。
中長期成長ポテンシャルに期待
2. 中長期成長見通し
同社は研究開発段階のベンチャー企業であり、当面は研究開発費が先行して期間損益のマイナスが継続する見込みだが、睡眠障害治療用アプリの医療機器製造販売承認を取得したため2024年6月期以降の収益が大幅に拡大する可能性がある。国の政策として厚生労働省がプログラム医療機器の普及促進に向けて承認環境の整備を推進していることも追い風であり、ほかの開発パイプラインが順調に進捗すれば第2、第3の承認取得に向けた期待も高まる。また、製薬企業との共同開発案件に着手し始めており、パイプラインの拡充が加速する可能性もあるだろう。ブロックチェーン技術の応用によるDTxプラットフォーム事業の拡大や、DTxプロダクト事業とDTxプラットフォーム事業のシナジーも予想される。こうした点を勘案して中長期成長ポテンシャルに期待できると弊社では評価している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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■成長戦略
1.共同研究及び開発を推進
サスメド<4263>は研究開発段階にあるため数値的な目標となる経営指標を設定していないが、当面の成長戦略として、DTxプロダクト事業では長期的視点での収益最大化に向けた開発パイプラインの件数や臨床試験の進捗率、DTxプラットフォーム事業では収益の継続的かつ累積的な増加を実現するため契約件数を重要な経営指標と位置付けている。こうした経営指標を高めるために、医療機関・学術研究機関・製薬企業などとの共同研究やアライアンスなども推進している。
取り組み事例として、2022年3月に(株)コラボクリエイト(スズケン<9987>の連結子会社、ヘルスケアプラットフォームの企画・提案を行う目的で2022年3月に設立)に0.8%出資した。コラボクリエイトを通じて、DTx開発支援に関するシステム及び汎用臨床試験システム等を展開する。また同月には、国立大学法人九州大学と「心房細動における経皮的カテーテル心筋焼灼術のエキスパート治療を提案する人工知能モデル開発」に関する共同研究契約を締結した。同研究は、AMED令和3年度メディカルアーツ研究事業との連携による「循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業」に採択された。
2022年5月には、NCNPと共同で、「多様なソースから収集するデータの蓄積と利活用のための個人情報の非特定化手法の開発とデータ加工技術の確立並びにデータの質担保に関する研究開発」を開始した。同研究はAMED令和4年度障害者対策総合研究開発事業「データ利活用を推進するための臨床データの加工手法と質の担保に関する研究開発」に採択された。
さらに2022年6月には、公益財団法人がん研究会有明病院と「免疫チェックポイント阻害薬投与患者における治療を要する免疫有害事象の実態調査」に関する共同研究契約を締結した。同年9月には、国立大学法人滋賀大学と「信頼されるAIシステムを実現するための因果探索基盤技術の確立と応用」として因果探索基盤技術に関する共同研究契約を締結した。同研究は国立研究開発法人科学技術振興機構(以下、JST)の2022年度戦略的創造研究推進事業(CREST)に採択された。
2022年10月には、NCNPと「全世代対応型遠隔メンタルヘルスケアシステム(KOKOROBO-J)によるメンタルヘルスプラットフォームの開発・社会実装」に関する取り組みを開始した。同取り組みはJSTの令和4年度「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」に採択された。
中長期成長ポテンシャルに期待
2. 中長期成長見通し
同社は研究開発段階のベンチャー企業であり、当面は研究開発費が先行して期間損益のマイナスが継続する見込みだが、睡眠障害治療用アプリの医療機器製造販売承認を取得したため2024年6月期以降の収益が大幅に拡大する可能性がある。国の政策として厚生労働省がプログラム医療機器の普及促進に向けて承認環境の整備を推進していることも追い風であり、ほかの開発パイプラインが順調に進捗すれば第2、第3の承認取得に向けた期待も高まる。また、製薬企業との共同開発案件に着手し始めており、パイプラインの拡充が加速する可能性もあるだろう。ブロックチェーン技術の応用によるDTxプラットフォーム事業の拡大や、DTxプロダクト事業とDTxプラットフォーム事業のシナジーも予想される。こうした点を勘案して中長期成長ポテンシャルに期待できると弊社では評価している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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