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エイシアンスタ Research Memo(4):自己資本比率と流動比率が改善し、財務基盤の安定感増す

注目トピックス 日本株
*14:54JST エイシアンスタ Research Memo(4):自己資本比率と流動比率が改善し、財務基盤の安定感増す
■業績動向

3. 財務状況と経営指標
ASIAN STAR<8946>の2022年12月期末の資産合計は、前期末比67百万円増の3,129百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では、現金及び預金が422百万円増加した一方で、販売用不動産が106百万円減少した。固定資産では、投資不動産が90百万円減少した。負債合計は、同2百万円減少し、1,428百万円となった。主な増減要因を見ると、流動負債では短期借入金が147百万円増加した一方で、1年内返済予定の長期借入金が5百万円、未払金が149百万円減少した。固定負債では、長期借入金が83百万円減少した。純資産合計は、同69百万円増加し、1,701百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益55百万円の計上のほか、為替換算調整勘定が33百万円増加したことなどによるものである。

現金及び現金同等物は、前期末比422百万円増の853百万円となった。営業活動による収入が455百万円、投資活動による支出が73百万円、財務活動による収入が89百万円となり、また現金及び現金同等物に係る換算差額が10百万円発生したことによる。

経営指標を見ると、自己資本比率は前期末の53.3%から54.4%へと上昇した。依然として、健全な数値である。また、D/Eレシオに関しても0.31倍から0.33倍に拡大をしているものの、わずかな増加で問題のない水準であると言えるだろう。流動比率に関しては244.1%となっており、短期の資金繰りに問題はないと弊社は見ている。

キャッシュ・フローについて見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益74百万円の計上や棚卸資産の減少148百万円などを受け、455百万円の収入(前期末は121百万円の収入)となった。投資活動によるキャッシュ・フローは、73百万円の支出(同226百万円の支出)となった。主に投資有価証券の売却による収入82百万円、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得に対する前期未払分の支払いによる支出126百万円によるものである。財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入れによる収入948百万円、有利子負債の返済による支出908百万円などを受け、89百万円の収入(前期末は449百万円の支出)となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)



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