アンジェス Research Memo(11):研究開発を継続するための資金調達は適宜検討していく方針
[23/04/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*16:31JST アンジェス Research Memo(11):研究開発を継続するための資金調達は適宜検討していく方針
■業績動向
3. 財務状況について
アンジェス<4563>の2022年12月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比6,635百万円減少の38,820百万円となった。流動資産では、現金及び預金が6,864百万円減少したほか、新型コロナウイルス感染症(武漢型)向けワクチンの製造終了に伴い前渡金が1,410百万円、「コラテジェン(R)」の在庫評価損計上等により原材料及び貯蔵品が189百万円それぞれ減少した。固定資産ではEmendoがリース会計基準を適用したことにより使用権資産1,318百万円を計上したほか、円安による影響でのれんが579百万円増加した。
負債は前期末比1,574百万円増加の8,395百万円となった。Emendoのリース会計基準適用により、リース債務を1,155百万円計上したほか、新型コロナウイルス感染症(武漢型)に対するワクチン開発プロジェクトにかかる助成金の入金により前受金が644百万円増加した。純資産は前期末比8,209百万円減少の30,425百万円となった。新株予約権の行使に伴い資本金及び資本剰余金がそれぞれ1,786百万円増加したほか、のれんに係る為替変動の影響により為替換算調整勘定が2,937百万円増加した一方で、親会社株主に帰属する当期純損失14,714百万円の計上により利益剰余金が減少した。
キャッシュ・フローの状況について見ると、研究開発ステージであるため営業キャッシュ・フローや投資キャッシュ・フローのマイナスが続いており、開発費等の事業活動資金を新株予約権の行使によって調達する構図が続いている。直近では、2022年10月に第三者割当による第42回新株予約権(下限行使価額124円)の行使が進んでおり、2023年に入ってからの行使状況は2月までに967百万円を新たに調達している。未行使分は株数ベースで465万株となり、124円で行使したとすると残り576百万円を調達できることになる。今後についてもパイプラインの導出活動を行いつつ、株式市場からの資金調達についても適宜検討していく方針だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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■業績動向
3. 財務状況について
アンジェス<4563>の2022年12月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比6,635百万円減少の38,820百万円となった。流動資産では、現金及び預金が6,864百万円減少したほか、新型コロナウイルス感染症(武漢型)向けワクチンの製造終了に伴い前渡金が1,410百万円、「コラテジェン(R)」の在庫評価損計上等により原材料及び貯蔵品が189百万円それぞれ減少した。固定資産ではEmendoがリース会計基準を適用したことにより使用権資産1,318百万円を計上したほか、円安による影響でのれんが579百万円増加した。
負債は前期末比1,574百万円増加の8,395百万円となった。Emendoのリース会計基準適用により、リース債務を1,155百万円計上したほか、新型コロナウイルス感染症(武漢型)に対するワクチン開発プロジェクトにかかる助成金の入金により前受金が644百万円増加した。純資産は前期末比8,209百万円減少の30,425百万円となった。新株予約権の行使に伴い資本金及び資本剰余金がそれぞれ1,786百万円増加したほか、のれんに係る為替変動の影響により為替換算調整勘定が2,937百万円増加した一方で、親会社株主に帰属する当期純損失14,714百万円の計上により利益剰余金が減少した。
キャッシュ・フローの状況について見ると、研究開発ステージであるため営業キャッシュ・フローや投資キャッシュ・フローのマイナスが続いており、開発費等の事業活動資金を新株予約権の行使によって調達する構図が続いている。直近では、2022年10月に第三者割当による第42回新株予約権(下限行使価額124円)の行使が進んでおり、2023年に入ってからの行使状況は2月までに967百万円を新たに調達している。未行使分は株数ベースで465万株となり、124円で行使したとすると残り576百万円を調達できることになる。今後についてもパイプラインの導出活動を行いつつ、株式市場からの資金調達についても適宜検討していく方針だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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