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キットアライブ Research Memo(1):伸長する国内クラウドサービス市場で販売を強化

注目トピックス 日本株
*15:01JST キットアライブ Research Memo(1):伸長する国内クラウドサービス市場で販売を強化
■要約

キットアライブ<5039>は、札幌を拠点に、顧客管理(CRM)分野で世界最大手の米国企業Salesforce, Inc.が提供するCRMクラウドサービス「Salesforce」の「システム導入支援」及び「システム製品開発支援」の2軸で事業を展開している。システム開発の全工程をワンストップで顧客に提供し、「Salesforce」の新規開発、機能追加、仕様変更などの継続的な支援を行う。近年DX推進により大きく成長している国内のクラウドサービス市場に乗じて、全国の中小企業へリモートワークでの販売を拡大している。

1. 2022年12月期の業績概要
2022年12月期の業績は、売上高が前期比22.4%増の706百万円、営業利益は同62.2%増の183百万円、経常利益が同52.7%増の177百万円、当期純利益は同64.9%増の127百万円となった。既存顧客からの追加受注により売上高が上昇したことや既存顧客からの案件増加による業務効率化で労務費が下降したため、2022年11月に売上高・利益ともに上方修正を発表していたが、これを若干上振れて着地した。

2. 2023年12月期の業績見通し
2023年12月期の業績は、売上高が前期比28.3%増の906百万円、営業利益は同3.0%増の188百万円、経常利益が同7.9%増の191百万円、当期純利益は同3.7%増の132百万円を見込んでいる。売上高については、クラウドサービスの伸長や新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響からの回復に伴う商圏拡大により、2022年12月期より大幅な増収を見込んでいる。利益面については、成長の原点であるITエンジニアの採用を優先していくため、2022年12月期とほぼ横ばいで伸び率を抑えた見通しとなっている。

■Key Points
・札幌を拠点として全国にクラウド型CRMを販売拡大し、順調に成長
・2023年12月期の業績は、既存顧客からの追加受注と案件増加に伴う業務効率化による上方修正を売上高・利益ともに上回る
・2023年12月期の業績は28.3%増収を見込むも、利益面ではITエンジニアの採用を優先し横ばいの水準の見通し

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)



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