Sシャワー Research Memo(3):あらゆる音楽エンタテインメント関連事業を展開(1)
[23/06/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*14:13JST Sシャワー Research Memo(3):あらゆる音楽エンタテインメント関連事業を展開(1)
■スペースシャワーネットワーク<4838>の事業概要
1. 事業概要
アーティスト・クリエイターのマネジメントからライブ制作まで、あらゆる音楽エンタテインメント関連事業を展開している。事業区分は2023年3月期より変更して、音楽専門有料放送「スペースシャワーTV」運営や音楽映像収録・プロモーションビデオ等の映像制作を行うメディアセグメント、主催イベント企画・運営やライブハウス・エンタテインメントカフェ運営等を行うライブ・コンテンツセグメント、音楽配信やファンクラブ運営等を行うソリューションセグメントとしている。
a) メディアセグメント
メディアセグメントは同社創業以来の基幹セグメントで、日本最大の音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」「スペースシャワーTVプラス」を運営する有料放送事業、「スペースシャワーオンデマンド」を運営するオンデマンド事業、音楽ライブの映像収録やプロモーションビデオ等の映像制作を行う映像制作事業を展開している。
音楽映像制作の分野では子会社のセップが、アライアンスも活用して、現実世界と仮想世界を融合させて新しい体験を提供するXR(クロスリアリティ)領域のコンテンツ開発を強化している。2022年12月には、画像処理専門の研究開発型ベンチャーの(株)Qonceptと、音楽ライブ映像向けのリアルタイムARグラフィックシステム「instrack」を共同開発した。また2023年3月には、高度なプログラミングスキルをベースに映像・音楽・デジタルコンテンツの企画・制作を行う(株)バックスペースプロダクションと共同で、アーティストを仮想空間内に現出させるXRライブを配信した。
b) ライブ・コンテンツセグメント
ライブ・コンテンツセグメントは、「SWEET LOVE SHOWER」「POP YOURS」など主催イベントの企画・運営を行うイベント事業、ライブハウス「WWW」「WWW X」の運営(東京・渋谷のスペイン坂で2店舗運営)を行うライブハウス事業、同社所属アーティストのマネジメントを行うマネジメント事業、アーティストのプロデュースやサポートを行うエージェント事業、協賛広告の獲得や他社とのコンテンツ共同制作などを行うアライアンス事業、「あっとほぉーむカフェ」の運営を行うエンタテインメントカフェ事業を展開している。
イベント事業は、コロナ禍に伴って開催中止を余儀なくされる局面があったが、2023年3月期には行動制限が緩和され、2022年5月に国内最大規模のヒップホップフェスティバル「POP YOURS」と、新規の大型野外フェスティバル「SWEET LOVE SHOWER SPRING 2022」を立ち上げた。また、2022年8月には3年ぶりとなる夏の野外フェスティバル「SWEET LOVE SHOWER 2022」を開催、2023年1月にプロ野球「福岡ソフトバンクホークス」及びセレクトショップ「BEAMS」とともに国内最大級の屋内音楽フェスティバル「FUKUOKA MUSIC FES.」をプロデュースするなど、正常化に向けた動きが加速した。2024年3月期も複数のライブ開催を予定している。
エンタテインメントカフェ「あっとほぉーむカフェ」は子会社インフィニアが運営し、2023年3月には国内10店舗目(東京・秋葉原地区7店舗、大阪・日本橋地区3店舗)となる「あっとほぉーむカフェ大阪本店3F」をオープンした。なお、コロナ禍でも新規店舗開発を推進し、既存顧客の満足度向上や新規顧客獲得に努めた結果、2023年3月期の来店者数はコロナ禍前の2019年3月期を上回る過去最多の65万人となった。
なお、同社所属のアーティスト中村佳穂が、2021年7月に公開された細田守監督のアニメーション映画「竜とそばかすの姫」の劇中歌と主人公役の声優を担当したことに加えて、同年末の紅白歌合戦へ出演したことが大きな話題となった。同社の所属アーティストの紅白出場は、2015年の「ゲスの極み乙女」、2018年の「Suchmos」に次いで3組目となる。アーティストの価値を拡大・向上させるというビジネスモデルが結実した好例であり、今後も同社のビジネスモデルの強みを生かしたアーティストの発掘・価値向上を推進する方針だ。
c) ソリューションセグメント
ソリューションセグメントは、音楽配信やパッケージを通じた楽曲等の流通を行うディストリビューション事業、アーティスト等のファンクラブやファンサイトの運営を行うファンクラブ事業(子会社のコネクトプラスが展開)、グッズの企画・制作やECサイト「スペシャストア」の運営を行うEC/MD事業を展開している。
FUGA社との合弁会社である「SPACE SHOWER FUGA」(2021年2月設立、2021年9月音楽配信サービス開始)は、世界主要都市に拠点を置いてグローバルディストリビューション事業を展開するFUGA社と連携し、アーティストの楽曲を世界中のリスナーへ効果的に届ける支援を行う。現在は人員増強など先行投資の段階だが、今後の成長ドライバーと位置付けている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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■スペースシャワーネットワーク<4838>の事業概要
1. 事業概要
アーティスト・クリエイターのマネジメントからライブ制作まで、あらゆる音楽エンタテインメント関連事業を展開している。事業区分は2023年3月期より変更して、音楽専門有料放送「スペースシャワーTV」運営や音楽映像収録・プロモーションビデオ等の映像制作を行うメディアセグメント、主催イベント企画・運営やライブハウス・エンタテインメントカフェ運営等を行うライブ・コンテンツセグメント、音楽配信やファンクラブ運営等を行うソリューションセグメントとしている。
a) メディアセグメント
メディアセグメントは同社創業以来の基幹セグメントで、日本最大の音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」「スペースシャワーTVプラス」を運営する有料放送事業、「スペースシャワーオンデマンド」を運営するオンデマンド事業、音楽ライブの映像収録やプロモーションビデオ等の映像制作を行う映像制作事業を展開している。
音楽映像制作の分野では子会社のセップが、アライアンスも活用して、現実世界と仮想世界を融合させて新しい体験を提供するXR(クロスリアリティ)領域のコンテンツ開発を強化している。2022年12月には、画像処理専門の研究開発型ベンチャーの(株)Qonceptと、音楽ライブ映像向けのリアルタイムARグラフィックシステム「instrack」を共同開発した。また2023年3月には、高度なプログラミングスキルをベースに映像・音楽・デジタルコンテンツの企画・制作を行う(株)バックスペースプロダクションと共同で、アーティストを仮想空間内に現出させるXRライブを配信した。
b) ライブ・コンテンツセグメント
ライブ・コンテンツセグメントは、「SWEET LOVE SHOWER」「POP YOURS」など主催イベントの企画・運営を行うイベント事業、ライブハウス「WWW」「WWW X」の運営(東京・渋谷のスペイン坂で2店舗運営)を行うライブハウス事業、同社所属アーティストのマネジメントを行うマネジメント事業、アーティストのプロデュースやサポートを行うエージェント事業、協賛広告の獲得や他社とのコンテンツ共同制作などを行うアライアンス事業、「あっとほぉーむカフェ」の運営を行うエンタテインメントカフェ事業を展開している。
イベント事業は、コロナ禍に伴って開催中止を余儀なくされる局面があったが、2023年3月期には行動制限が緩和され、2022年5月に国内最大規模のヒップホップフェスティバル「POP YOURS」と、新規の大型野外フェスティバル「SWEET LOVE SHOWER SPRING 2022」を立ち上げた。また、2022年8月には3年ぶりとなる夏の野外フェスティバル「SWEET LOVE SHOWER 2022」を開催、2023年1月にプロ野球「福岡ソフトバンクホークス」及びセレクトショップ「BEAMS」とともに国内最大級の屋内音楽フェスティバル「FUKUOKA MUSIC FES.」をプロデュースするなど、正常化に向けた動きが加速した。2024年3月期も複数のライブ開催を予定している。
エンタテインメントカフェ「あっとほぉーむカフェ」は子会社インフィニアが運営し、2023年3月には国内10店舗目(東京・秋葉原地区7店舗、大阪・日本橋地区3店舗)となる「あっとほぉーむカフェ大阪本店3F」をオープンした。なお、コロナ禍でも新規店舗開発を推進し、既存顧客の満足度向上や新規顧客獲得に努めた結果、2023年3月期の来店者数はコロナ禍前の2019年3月期を上回る過去最多の65万人となった。
なお、同社所属のアーティスト中村佳穂が、2021年7月に公開された細田守監督のアニメーション映画「竜とそばかすの姫」の劇中歌と主人公役の声優を担当したことに加えて、同年末の紅白歌合戦へ出演したことが大きな話題となった。同社の所属アーティストの紅白出場は、2015年の「ゲスの極み乙女」、2018年の「Suchmos」に次いで3組目となる。アーティストの価値を拡大・向上させるというビジネスモデルが結実した好例であり、今後も同社のビジネスモデルの強みを生かしたアーティストの発掘・価値向上を推進する方針だ。
c) ソリューションセグメント
ソリューションセグメントは、音楽配信やパッケージを通じた楽曲等の流通を行うディストリビューション事業、アーティスト等のファンクラブやファンサイトの運営を行うファンクラブ事業(子会社のコネクトプラスが展開)、グッズの企画・制作やECサイト「スペシャストア」の運営を行うEC/MD事業を展開している。
FUGA社との合弁会社である「SPACE SHOWER FUGA」(2021年2月設立、2021年9月音楽配信サービス開始)は、世界主要都市に拠点を置いてグローバルディストリビューション事業を展開するFUGA社と連携し、アーティストの楽曲を世界中のリスナーへ効果的に届ける支援を行う。現在は人員増強など先行投資の段階だが、今後の成長ドライバーと位置付けている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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