C&GSYS Research Memo(5):財政状況は堅固、手元の現金及び預金は28億円超と豊富
[23/09/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*12:05JST C&GSYS Research Memo(5):財政状況は堅固、手元の現金及び預金は28億円超と豊富
■業績動向
2. 財政状況
C&Gシステムズ<6633>の2023年12月期第2四半期末の財政状況は、総資産は前期末比87百万円増加して5,822百万円となったが、主な要因は現金及び預金の減少115百万円、受取手形、売掛金及び契約資産(電子記録債権含む)の増加118百万円、棚卸資産の増加17百万円、有形固定資産の増加28百万円、投資その他資産の増加58百万円などであった。
負債合計は前期末比88百万円増加して2,682百万円となったが、主に契約負債の増加123百万円、未払法人税等の増加14百万円、退職給付に係る負債の増加9百万円などによる。
純資産合計は前期末比変わらず3,140百万円となった。主な増減要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加135百万円、為替換算調整勘定の増加32百万円、非支配株主持分の減少40百万円などであった。
3. キャッシュ・フローの状況
2023年12月期第2四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは120百万円の収入であったが、主な収入は税金等調整前四半期純利益226百万円、減価償却費37百万円、契約負債の増加110百万円などで、主な支出は売上債権の増加112百万円、棚卸資産の増加16百万円などであった。投資活動によるキャッシュ・フローは240百万円の支出であったが、主な収入は定期預金の払戻151百万円などで、主な支出は定期預金の預入298百万円、有形固定資産の取得65百万円などであった。財務活動によるキャッシュ・フローは179百万円の支出であったが、主な支出は配当金の支払額124百万円、非支配株主への配当金の支払額54百万円などであった。
この結果、期中の現金及び現金同等物は263百万円減少し、2023年12月期第2四半期末残高は2,701百万円となった。売上高の規模に比べて比較的潤沢な現預金を保有していると言える。
4. トピックス
(1) NDES「SpaceE/CAM 2022」に同社のCAMエンジンを搭載
(株)NTTデータエンジニアリングシステムズ(NDES)製の「SpaceE/CAM 2022」に同社のCAMエンジンが搭載された。同社のCAMエンジンは、微細・精密金型からバンパー、インパネ、自動車外板プレスなどの大型金型まで幅広くカバーする高精度・高効率なCAMエンジンで、「高硬度材の高速加工の実現」「加工面品質の向上」「磨きレスの実現」「工具負荷の軽減」「滑らかなパス生成」などの特色を有している。今後も、同業他社や生産財メーカーへのCAD/CAMエンジンの提供により、自社技術のさらなるシェア拡大を目指す。
(2) ベトナムに進出
同社は、2023年2月にベトナム・ハノイ市内に駐在員事務所「ベトナムテクニカルセンター」を開設した。ベトナムはアセアン5のなかでも3番目の人口数(99百万人[2022年度末])を有する。急速な経済発展を遂げ、都市化の進行と中間層の拡大により、二輪四輪車をはじめ様々な家電製品の需要が急増している。このため、各社メーカーの現地生産化に伴い同社の主要顧客である日系金型メーカーも多数進出し、その勢いは今後も継続すると判断される。今後、同国からはローカル企業からのシステム需要と同時に、米中貿易摩擦の影響から代替え生産の受け皿として韓国系、中華系企業からの需要も見込める。同社は、同国を今後の重要市場と捉えて将来の現地法人化も視野にアジア市場における事業基盤の構築を図る計画だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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■業績動向
2. 財政状況
C&Gシステムズ<6633>の2023年12月期第2四半期末の財政状況は、総資産は前期末比87百万円増加して5,822百万円となったが、主な要因は現金及び預金の減少115百万円、受取手形、売掛金及び契約資産(電子記録債権含む)の増加118百万円、棚卸資産の増加17百万円、有形固定資産の増加28百万円、投資その他資産の増加58百万円などであった。
負債合計は前期末比88百万円増加して2,682百万円となったが、主に契約負債の増加123百万円、未払法人税等の増加14百万円、退職給付に係る負債の増加9百万円などによる。
純資産合計は前期末比変わらず3,140百万円となった。主な増減要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加135百万円、為替換算調整勘定の増加32百万円、非支配株主持分の減少40百万円などであった。
3. キャッシュ・フローの状況
2023年12月期第2四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは120百万円の収入であったが、主な収入は税金等調整前四半期純利益226百万円、減価償却費37百万円、契約負債の増加110百万円などで、主な支出は売上債権の増加112百万円、棚卸資産の増加16百万円などであった。投資活動によるキャッシュ・フローは240百万円の支出であったが、主な収入は定期預金の払戻151百万円などで、主な支出は定期預金の預入298百万円、有形固定資産の取得65百万円などであった。財務活動によるキャッシュ・フローは179百万円の支出であったが、主な支出は配当金の支払額124百万円、非支配株主への配当金の支払額54百万円などであった。
この結果、期中の現金及び現金同等物は263百万円減少し、2023年12月期第2四半期末残高は2,701百万円となった。売上高の規模に比べて比較的潤沢な現預金を保有していると言える。
4. トピックス
(1) NDES「SpaceE/CAM 2022」に同社のCAMエンジンを搭載
(株)NTTデータエンジニアリングシステムズ(NDES)製の「SpaceE/CAM 2022」に同社のCAMエンジンが搭載された。同社のCAMエンジンは、微細・精密金型からバンパー、インパネ、自動車外板プレスなどの大型金型まで幅広くカバーする高精度・高効率なCAMエンジンで、「高硬度材の高速加工の実現」「加工面品質の向上」「磨きレスの実現」「工具負荷の軽減」「滑らかなパス生成」などの特色を有している。今後も、同業他社や生産財メーカーへのCAD/CAMエンジンの提供により、自社技術のさらなるシェア拡大を目指す。
(2) ベトナムに進出
同社は、2023年2月にベトナム・ハノイ市内に駐在員事務所「ベトナムテクニカルセンター」を開設した。ベトナムはアセアン5のなかでも3番目の人口数(99百万人[2022年度末])を有する。急速な経済発展を遂げ、都市化の進行と中間層の拡大により、二輪四輪車をはじめ様々な家電製品の需要が急増している。このため、各社メーカーの現地生産化に伴い同社の主要顧客である日系金型メーカーも多数進出し、その勢いは今後も継続すると判断される。今後、同国からはローカル企業からのシステム需要と同時に、米中貿易摩擦の影響から代替え生産の受け皿として韓国系、中華系企業からの需要も見込める。同社は、同国を今後の重要市場と捉えて将来の現地法人化も視野にアジア市場における事業基盤の構築を図る計画だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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