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エージェント・インシュアランス・グループ Research Memo(4):損害保険市場は毎年増加傾向

注目トピックス 日本株
*12:04JST エージェント・インシュアランス・グループ Research Memo(4):損害保険市場は毎年増加傾向
■事業概要

2. 市場環境
保険業界の国内市場規模についてエージェント・インシュアランス・グループ<5836>によると、2021年の生命保険が32.0兆円(保険料等収入ベース)、2022年の損害保険は9.1兆円(正味保険料ベース)であった。生命保険は損害保険の4倍弱の規模かつ米国、中国に次ぐ第3位の規模であったが、2022年においては4位へと下降した。少子高齢化や労働力人口の減少等により、国内の生命保険市場は緩やかな減少傾向が続くと見られている。一方、同社が属する損害保険市場は、近年増加傾向にある天災リスクやサイバーリスク等により毎年市場規模は増加しており、2022年には初めて9兆円を突破した。ポートフォリオの内訳では、自動車保険及び自賠責保険合計で全体の約55%(正味保険料ベース)を占めている。

国内の損害保険市場規模が年間9兆円を突破し、損害保険の保険募集人の人数は2007年頃からやや横ばい(2022年に減少)の水準である一方で、損害保険代理店数は1996年以降大幅に減少しており、2022年度末は15.6万店となった。今後も減少傾向が続くと見られているが、これは保険代理店に求められる募集品質や管理体制等の高度化、保険代理店事業主及び従業員の高齢化問題(代理店主の年齢のうち50歳以上は75.5%、60代以上は40.6%)が背景にある。

このような市場環境の下、同社は後継者不足等から存続が困難である保険代理店及び保険募集人をパートナー社員もしくは勤務型代理店として受け入れる「保険代理店支援プラットフォーム」を展開している。具体的には、営業・事務両面からのサポート、月1回の勉強会の開催、E-Learningを活用した研修支援、FP(ファイナンシャル・プランナー)・AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)資格を持った営業社員同行支援等を通じて、保険業法や各保険会社の規則に則った保険契約更新や募集行為の継続をサポートし、合流したパートナー社員もしくは勤務型代理店が安心して働ける環境を創出している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 田窪芳人)



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