サスメド Research Memo(7):2023年6月期は計画を上回り、大幅増収で損失縮小
[23/09/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*12:47JST サスメド Research Memo(7):2023年6月期は計画を上回り、大幅増収で損失縮小
■業績動向
1. 2023年6月期の業績
サスメド<4263>の2023年6月期の業績(非連結)は、事業収益が前期比67.5%増の530百万円、営業損失が48百万円(前期は229百万円の損失)、経常損失が44百万円(同217百万円の損失)、当期純損失が50百万円(同233百万円の損失)だった。DTxプロダクト事業においてマイルストン収入を計上し、DTxプラットフォーム事業も順調に伸長したため、全体として大幅増収となり損失が縮小した。2023年2月10日公表の修正計画に対しては事業収益が8百万円、営業利益が84百万円、経常利益が87百万円、当期純利益が89百万円、それぞれ上回って着地した。売上面はおおむね計画水準だが、利益面は採用費の抑制(直接応募の増加やリファラル採用の進展)などが寄与した。なお、2023年6月期は治験を行っていない期間でもあり、研究開発費は前期比22.1%減の176百万円だった。前期比では50百万円減少したが、計画比では25百万円増加した。
2. 事業別の動向
DTxプロダクト事業は事業収益が前期比100.0%増の400百万円で、利益(全社費用等調整前営業利益)が256百万円(前期は11百万円)だった。不眠障害治療用アプリ「サスメド Med CBT-i」の医療機器製造販売承認取得に伴って塩野義製薬からのマイルストン収入400百万円を計上した。DTxプラットフォーム事業は事業収益が同11.8%増の130百万円で、利益が同14.6%増の66百万円だった。契約企業は12社で前期末から2社減少したが、契約単価の向上によって計画を超過達成した。
新規上場に伴う資金調達で研究開発資金を確保
3. 財務の状況
財務面で見ると、2023年6月期末の資産合計は前期末比157百万円増加の5,101百万円となった。主に契約一時金1億円受領などで現金及び預金が144百万円増加した。負債合計は同136百万円増加の230百万円となったが主に契約負債が121百万円増加した。純資産合計は同20百万円増加の4,870百万円となった。自己資本比率は同2.8ポイント低下して95.3%となった。特に大きな変動項目は見られない。キャッシュ・フローでは営業キャッシュ・フローがプラスに転じた。
同社は研究開発段階のベンチャー企業のため、営業キャッシュ・フローがマイナスとなる可能性はあるが、2021年12月の新規上場に伴う資金調達によって研究開発費を確保している。今後の研究開発や開発パイプラインの状況によってさらなる資金調達が必要になる可能性があるが、現時点では財務面の懸念材料は存在しないと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<SI>
■業績動向
1. 2023年6月期の業績
サスメド<4263>の2023年6月期の業績(非連結)は、事業収益が前期比67.5%増の530百万円、営業損失が48百万円(前期は229百万円の損失)、経常損失が44百万円(同217百万円の損失)、当期純損失が50百万円(同233百万円の損失)だった。DTxプロダクト事業においてマイルストン収入を計上し、DTxプラットフォーム事業も順調に伸長したため、全体として大幅増収となり損失が縮小した。2023年2月10日公表の修正計画に対しては事業収益が8百万円、営業利益が84百万円、経常利益が87百万円、当期純利益が89百万円、それぞれ上回って着地した。売上面はおおむね計画水準だが、利益面は採用費の抑制(直接応募の増加やリファラル採用の進展)などが寄与した。なお、2023年6月期は治験を行っていない期間でもあり、研究開発費は前期比22.1%減の176百万円だった。前期比では50百万円減少したが、計画比では25百万円増加した。
2. 事業別の動向
DTxプロダクト事業は事業収益が前期比100.0%増の400百万円で、利益(全社費用等調整前営業利益)が256百万円(前期は11百万円)だった。不眠障害治療用アプリ「サスメド Med CBT-i」の医療機器製造販売承認取得に伴って塩野義製薬からのマイルストン収入400百万円を計上した。DTxプラットフォーム事業は事業収益が同11.8%増の130百万円で、利益が同14.6%増の66百万円だった。契約企業は12社で前期末から2社減少したが、契約単価の向上によって計画を超過達成した。
新規上場に伴う資金調達で研究開発資金を確保
3. 財務の状況
財務面で見ると、2023年6月期末の資産合計は前期末比157百万円増加の5,101百万円となった。主に契約一時金1億円受領などで現金及び預金が144百万円増加した。負債合計は同136百万円増加の230百万円となったが主に契約負債が121百万円増加した。純資産合計は同20百万円増加の4,870百万円となった。自己資本比率は同2.8ポイント低下して95.3%となった。特に大きな変動項目は見られない。キャッシュ・フローでは営業キャッシュ・フローがプラスに転じた。
同社は研究開発段階のベンチャー企業のため、営業キャッシュ・フローがマイナスとなる可能性はあるが、2021年12月の新規上場に伴う資金調達によって研究開発費を確保している。今後の研究開発や開発パイプラインの状況によってさらなる資金調達が必要になる可能性があるが、現時点では財務面の懸念材料は存在しないと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<SI>