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RIZAP−G Research Memo(10):中期経営計画で2026年3月期の営業利益30,000百万円を目指す

注目トピックス 日本株
*12:50JST RIZAP−G Research Memo(10):中期経営計画で2026年3月期の営業利益30,000百万円を目指す
■RIZAPグループ<2928>の成長戦略・トピック

1. chocoZAP 事業の潜在価値と進化
chocoZAP専用アプリの進化も見逃せない。店舗の入会、入退店、混雑確認、運動メニューのインストラクション、予約管理など会員との接点として重要な役割を果たすアプリケーションだが、来店時以外の健康支援メニューが順次追加されており、その進化は注目に値する。2023年9月に本格リリースされた食事管理機能では、食事の写真1枚を撮影し、ワンタッチで簡単に食事記録を残すことができ、さらにAIが自動でカロリーや栄養素を計算し、食事や運動に関するフィードバックを受けることができる。今後リリース予定の睡眠記録機能は、計測データと科学的統計による寄り添い型「快眠サポート」を提供する。毎日の睡眠時間、総合スコア、睡眠リズムなどが自動で評価され、おすすめの活動時間や食事や運動などのフィードバックが受けられる。いずれも、日常生活に密着したサービスであり、健康的な生活の質をデータとして定量化し、科学的に解決していくアプローチである。

2. 中期経営計画の概要(〜2026年3月期)
同社は2026年3月期を最終年度とする中計経営計画(2022年9月発表)を推進中である。中核となる戦略は、新規事業chocoZAPへの経営資源集中であり、最終年度までに総額50,000百万円の成長投資を実施し、新たな収益の柱を育成する。経営数値目標としては、2年後の2026年3月期に営業利益で30,000百万円を目指す。この内訳としては、RIZAP関連事業(chocoZAP事業含む)で営業利益17,700百万円、その他既存事業は経営合理化を継続することで営業利益14,000百万円としている(調整額1,700百万円)。最初の2年間(2023年3月期、2024年3月期)は先行投資期間、その後の2年間は投資回収期間と位置付ける。RIZAP関連事業(chocoZAP事業含む)に限定すれば、先行投資期間の2年目にあたる2024年3月期(進行期)は売上収益で38,000百万円と前期比で倍増する見込みだが、出店や広告宣伝などへの投資が先行するために営業損失2,200百万円を計画する。3年目の2025年3月期からは黒字転換し営業利益7,600百万円を計画する。chocoZAP事業への投資50,000百万円の内訳としては、店舗内設備・内装・ トレーニングマシン等の有形資産に20,000百万円、アプリ・システム開発、マーケティング、 DX人材の採用・育成等の無形資産に30,000百万円を予定する。資金調達の方針としては、既存事業の営業キャッシュ・フローに加え、銀行等からの借入、ノンコア資産の流動化などで調達する計画であり、既に2023年8月に長期借入金及び資本性劣後ローンによる資金調達(6,750百万円)を実施している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)



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