テクマト Research Memo(8):現金及び現金同等物が過去最高水準に積み上がり、財務状況は健全性を維持
[23/12/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*13:38JST テクマト Research Memo(8):現金及び現金同等物が過去最高水準に積み上がり、財務状況は健全性を維持
■業績動向
3. 財務状況と経営指標
テクマトリックス<3762>の2024年3月期第2四半期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比6,807百万円増加の72,498百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産は営業債権及びその他の債権が1,807百万円減少した一方で、現金及び現金同等物が2,809百万円増加したほか、前渡金が3,468百万円、前払保守料が1,278百万円それぞれ増加した。前渡金と前払保守料については、情報基盤事業やアプリケーション・サービス事業におけるサブスクリプション契約の増加が主な増加要因である。非流動資産では有形固定資産が140百万円減少し、無形資産が150百万円、その他の金融資産が355百万円それぞれ増加した。
負債合計は前期末比5,721百万円増加の47,495百万円となった。流動負債ではサブスクリプション契約の増加により契約負債が3,715百万円増加したほか、その他の金融負債が484百万円増加した。非流動負債ではリース負債が255百万円減少し、その他の金融負債が1,613百万円増加した。その他の金融負債の増加は、顧客との長期契約に伴い増加したものである。有利子負債は同100百万円減の770百万円と着実に減少した。資本合計は同1,085百万円増加の25,003百万円となった。利益剰余金が774百万円増加したことが主因だ。
経営指標を見ると、親会社所有者帰属持分比率は前期末比1.2ポイント低下の27.7%となったが、これは将来売上計上される契約負債が当該期間における利益増を上回るペースで拡大したことによる。ストック型ビジネスを展開する企業では契約負債は売上の先行指標ともなるため、こうした傾向はポジティブに捉えることができる。手元キャッシュが228億円と過去最高水準に積み上がり、有利子負債比率も3.8%と低水準にあることから財務内容は健全な状態にあると判断される。同社では潤沢な手元資金の使途について、株主還元だけでなく新規事業への投資費用やさらなる成長に向けたM&A並びに資本業務提携などに投下する意向である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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■業績動向
3. 財務状況と経営指標
テクマトリックス<3762>の2024年3月期第2四半期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比6,807百万円増加の72,498百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産は営業債権及びその他の債権が1,807百万円減少した一方で、現金及び現金同等物が2,809百万円増加したほか、前渡金が3,468百万円、前払保守料が1,278百万円それぞれ増加した。前渡金と前払保守料については、情報基盤事業やアプリケーション・サービス事業におけるサブスクリプション契約の増加が主な増加要因である。非流動資産では有形固定資産が140百万円減少し、無形資産が150百万円、その他の金融資産が355百万円それぞれ増加した。
負債合計は前期末比5,721百万円増加の47,495百万円となった。流動負債ではサブスクリプション契約の増加により契約負債が3,715百万円増加したほか、その他の金融負債が484百万円増加した。非流動負債ではリース負債が255百万円減少し、その他の金融負債が1,613百万円増加した。その他の金融負債の増加は、顧客との長期契約に伴い増加したものである。有利子負債は同100百万円減の770百万円と着実に減少した。資本合計は同1,085百万円増加の25,003百万円となった。利益剰余金が774百万円増加したことが主因だ。
経営指標を見ると、親会社所有者帰属持分比率は前期末比1.2ポイント低下の27.7%となったが、これは将来売上計上される契約負債が当該期間における利益増を上回るペースで拡大したことによる。ストック型ビジネスを展開する企業では契約負債は売上の先行指標ともなるため、こうした傾向はポジティブに捉えることができる。手元キャッシュが228億円と過去最高水準に積み上がり、有利子負債比率も3.8%と低水準にあることから財務内容は健全な状態にあると判断される。同社では潤沢な手元資金の使途について、株主還元だけでなく新規事業への投資費用やさらなる成長に向けたM&A並びに資本業務提携などに投下する意向である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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