萩原電気HD Research Memo(6):財務基盤は安定、手元の現金及び預金は143億円と豊富(2)
[23/12/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*11:46JST 萩原電気HD Research Memo(6):財務基盤は安定、手元の現金及び預金は143億円と豊富(2)
■萩原電気ホールディングス<7467>の業績動向
2. 2024年3月期第2四半期のセグメント別状況
(1) デバイス事業
売上高は94,078百万円(前年同期比26.0%増)、営業利益は3,511百万円(同103.1%増)、営業利益率は3.7%(前年同期は2.3%)となった。
国内売上高は前年同期比17,552百万円増加したが、主に客先での生産増及び、採用車種が増加したこと、以前から取り組んできた案件が立ち上がったこと、円安効果などによる。また海外売上高は同1,874百万円増加したが、アジアが低調であった一方で、欧米が好調であったことによる。製品構成の変化に加えて、各種経費を含めて販管費を抑制したことから、営業利益率は同1.4ポイント改善し、セグメント利益も大幅増益となった。
a) デバイス事業:得意先別売上高
デバイス事業における得意先別売上高では、デンソー向け50,731百万円(前年同期比30.4%増)、東海理化<6995>向け3,032百万円(同20.9%増)、その他16,446百万円(同46.3%増)、海外拠点得意先23,869百万円(同8.5%増)となった。その他の主な増加要因は、デンソーグループ各社向けである。
半導体不足の緩和や自動車の電動化領域の伸展により主要顧客の生産が活発化したことと併せ、新規採用や車種展開があり、主要顧客の国内向けを中心に国内売上が好調だった。
b) デバイス事業:地域別売上高
デバイス事業における地域別売上高は、日本70,208百万円(構成比74.6%、前年同期比33.3%増)、アジア11,006百万円(同11.7%、同5.7%減)、アメリカ10,642百万円(同11.3%、同25.3%増)、欧州2,220百万円(同2.4%、同21.5%増)となった。この結果、海外売上高は23,869百万円(同25.4%、同8.5%増)となった。
自動車生産台数の回復等により、国内売上高は大きく伸びたが、海外は地域別にバラつきがあった。欧米は堅調であったが、アジアでは中国、シンガポールがやや低調に推移した。
(2) ソリューション事業
売上高は13,935百万円(前年同期比18.5%増)、営業利益は1,077百万円(同14.3%増)、営業利益率は7.7%(前年同期は8.0%)となった。
自動化・効率化を目的としたIT投資需要を取り込んだことで売上高が増加した。またセグメント利益率は0.3ポイント低下したが、事業別売上構成の変化によるものであり、懸念される内容ではなかった。
a) ソリューション事業:事業別売上高
ソリューション事業における事業別売上高※は、システムソリューションが4,575百万円(構成比32.8%、前年同期比37.1%増)、組込が7,043百万円(同50.5%、同4.6%増)、FAソリューションが2,316百万円(同16.6%、同37.2%増)となった。
※2024年3月期から事業別売上高の名称をシステムソリューション(旧:IT)、組込(変更なし)、FAソリューション(旧:計測FA)に変更した。各事業の内容は以下のようになっている。
システムソリューション:IT機器販売、アプリ開発、IoTシステム開発、セキュリティ対策等
組込:産業用コンピュータ開発・製造、機械装置向け組込産業用コンピュータ販売等
FAソリューション:計測機器・検査装置・FA機器販売、各種自動化・省力化製造装置の開発・製造・販売等
一時的に設備投資を抑制する動きがみられたものの、自動化・効率化を目的としたIT投資などの需要を取り込んだこと等から、売上高は堅調に推移した。なお、FAソリューションの売上増には2022年9月に子会社化した萩原エンジニアリングの寄与も含まれている。
b) ソリューション事業:業種別売上高
ソリューション事業における業種別売上高では、自動車が4,695百万円(構成比33.7%、前年同期比31.4%増)、FA・産業機器が7,118百万円(同51.1%、同12.7%増)、その他が2,121百万円(同15.2%、同13.6%増)となった。
自動車関連の顧客企業を中心とした積極的な設備投資の需要を取り込んだ。各種搬送機器などのマテリアルハンドリング向けを中心に、自動化・効率化を目的としたIT投資は依然として全業種で高い需要があった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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■萩原電気ホールディングス<7467>の業績動向
2. 2024年3月期第2四半期のセグメント別状況
(1) デバイス事業
売上高は94,078百万円(前年同期比26.0%増)、営業利益は3,511百万円(同103.1%増)、営業利益率は3.7%(前年同期は2.3%)となった。
国内売上高は前年同期比17,552百万円増加したが、主に客先での生産増及び、採用車種が増加したこと、以前から取り組んできた案件が立ち上がったこと、円安効果などによる。また海外売上高は同1,874百万円増加したが、アジアが低調であった一方で、欧米が好調であったことによる。製品構成の変化に加えて、各種経費を含めて販管費を抑制したことから、営業利益率は同1.4ポイント改善し、セグメント利益も大幅増益となった。
a) デバイス事業:得意先別売上高
デバイス事業における得意先別売上高では、デンソー向け50,731百万円(前年同期比30.4%増)、東海理化<6995>向け3,032百万円(同20.9%増)、その他16,446百万円(同46.3%増)、海外拠点得意先23,869百万円(同8.5%増)となった。その他の主な増加要因は、デンソーグループ各社向けである。
半導体不足の緩和や自動車の電動化領域の伸展により主要顧客の生産が活発化したことと併せ、新規採用や車種展開があり、主要顧客の国内向けを中心に国内売上が好調だった。
b) デバイス事業:地域別売上高
デバイス事業における地域別売上高は、日本70,208百万円(構成比74.6%、前年同期比33.3%増)、アジア11,006百万円(同11.7%、同5.7%減)、アメリカ10,642百万円(同11.3%、同25.3%増)、欧州2,220百万円(同2.4%、同21.5%増)となった。この結果、海外売上高は23,869百万円(同25.4%、同8.5%増)となった。
自動車生産台数の回復等により、国内売上高は大きく伸びたが、海外は地域別にバラつきがあった。欧米は堅調であったが、アジアでは中国、シンガポールがやや低調に推移した。
(2) ソリューション事業
売上高は13,935百万円(前年同期比18.5%増)、営業利益は1,077百万円(同14.3%増)、営業利益率は7.7%(前年同期は8.0%)となった。
自動化・効率化を目的としたIT投資需要を取り込んだことで売上高が増加した。またセグメント利益率は0.3ポイント低下したが、事業別売上構成の変化によるものであり、懸念される内容ではなかった。
a) ソリューション事業:事業別売上高
ソリューション事業における事業別売上高※は、システムソリューションが4,575百万円(構成比32.8%、前年同期比37.1%増)、組込が7,043百万円(同50.5%、同4.6%増)、FAソリューションが2,316百万円(同16.6%、同37.2%増)となった。
※2024年3月期から事業別売上高の名称をシステムソリューション(旧:IT)、組込(変更なし)、FAソリューション(旧:計測FA)に変更した。各事業の内容は以下のようになっている。
システムソリューション:IT機器販売、アプリ開発、IoTシステム開発、セキュリティ対策等
組込:産業用コンピュータ開発・製造、機械装置向け組込産業用コンピュータ販売等
FAソリューション:計測機器・検査装置・FA機器販売、各種自動化・省力化製造装置の開発・製造・販売等
一時的に設備投資を抑制する動きがみられたものの、自動化・効率化を目的としたIT投資などの需要を取り込んだこと等から、売上高は堅調に推移した。なお、FAソリューションの売上増には2022年9月に子会社化した萩原エンジニアリングの寄与も含まれている。
b) ソリューション事業:業種別売上高
ソリューション事業における業種別売上高では、自動車が4,695百万円(構成比33.7%、前年同期比31.4%増)、FA・産業機器が7,118百万円(同51.1%、同12.7%増)、その他が2,121百万円(同15.2%、同13.6%増)となった。
自動車関連の顧客企業を中心とした積極的な設備投資の需要を取り込んだ。各種搬送機器などのマテリアルハンドリング向けを中心に、自動化・効率化を目的としたIT投資は依然として全業種で高い需要があった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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