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FB Research Memo(11):「SiLK VISION 2027」では5G/web3の社会実装を進める見込み

注目トピックス 日本株
*13:11JST FB Research Memo(11):「SiLK VISION 2027」では5G/web3の社会実装を進める見込み
■中期経営計画

3. 「SiLK VISION 2027」の方針
以上のように、フリービット<3843>10ヶ年計画の第1弾である「SiLK VISION 2024」では、5G/web3時代のPlatform Makerとして“指数関数的に成長する技術”による事業の拡大を目指し推進している。そのなかで持続可能な社会の実現に貢献しつつ、同社が世界的な成長領域と考えるモバイル革命領域、生活革命領域、生産革命領域にフォーカスして戦略投資を続けたことで、次期中期経営計画以降の成長ドライバーとなる「TONE Chain」やシーズ事業となる「TONE Care」「StandAlone」などの新規事業が生まれた。また、パフォーマンスゾーンに位置する既存事業の成長も寄与し、2024年4月期の業績は「SiLK VISION 2024」の最終業績目標である売上高500億、営業利益50億を上回り、売上高530億円、営業利益55億円で着地する見込みである。次期中期経営計画「SiLK VISION 2027」は現在策定中で正式な公表は2024年4月期の本決算以降を予定しているが、「SiLK VISION 2027 pre 1」という形で方針のみを公開した。

「SiLK VISION 2027」では、5G/web3の社会実装へ向けて様々な取り組みが行われることとなり、2023年12月8日に発表したweb3によるステークホルダーコミュニティ実証実験「One Vision」もこの取り組みの1つと考えられる。

「トーンモバイル」ブランドにおいては、新ポイントシステム「TONE Coin」を2024年2月1日を目途に開始する予定である。「TONE Coin」はスマートフォンの充電中にアプリをバックグラウンドで作動させておくとスマートフォンの余剰リソース(電源、CPUなど)が「TONE Chain」運営のためのノードとして提供され、報酬として「TONE Coin」を得ることができるサービスである。さらに、モバイルブロックチェーンとしては世界で初めて「リアル価値交換」を実施する予定で、1 TONE Coin当たりトーンモバイルの利用料金100円分に充当することができる見込みである。

また、同社は、web3におけるステークホルダーコミュニティの実証実験となる「One Vision」の構築をスタートした。すでにトーンモバイルユーザー向けに提供しているサービスの「TONE Coin」では、利用者が充電中にマイニングを行うことで「TONE Chain」の運用を行っているが、「One Vision」では「TONE Chain」の参加者として新たに株主を対象に開放し、今後は同社従業員の参加も検討している。顧客以外に「株主」や「従業員」といったステークホルダーが参加することで新たなコミュニティ形成を通じ、「Being The NET Frontier!〜Internetをひろげ、社会に貢献する〜」という同社の企業理念をさらに推進することを目指す。「One Vision」では新たな株主還元として「TONE Chain」の株主への開放による「TONE Coin」の報酬獲得以外に、スマートフォンで簡単に動作する「株主NFT」の進呈を予定している。また、株主が自身の健康維持・管理にも役立てることができるオンライン健康相談サービス「TONE Care」、健康状態管理サービス「TONE Lifelog」といった同社の先進的な実証実験サービスにも参加できる予定である。さらに将来的には従業員が「TONE Chain」に参加することで、株主とのコミュニケーションをより緊密にしていくことも検討している。同社は、同時に地球に優しいブロックチェーンネットワーク「TONE Chain」の維持・成長を目指し、web3時代のステークホルダーコミュニティの形成を進めていくとしている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)



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